トルコ軍、PKK/PYGへのアフリーン攻撃開始
2018年01月21日付 Hurriyet紙


トルコ国軍(TSK)の待たれていたアフリーン作戦が昨日始まった。エルドアン大統領がキュタフヤで発した「作戦は戦場で実際に始まった」というメッセージの2時間後、トルコの戦闘機がアフリーンのPKK/PYDの標的を攻撃した。参謀本部は、17時に開始した作戦の名称を「オリーブの枝」作戦と発表した。「オリーブの枝」作戦という名称は、この地域がオリーブの木で覆われていることと、平和の象徴であることの両方の理由で使われたという。

参謀本部は、17時35分に行った書面による発表で「オリーブの枝」作戦を世界に発表した。発表では、この作戦がPYD(クルド民主統一党)-YPG(クルド人民防衛隊)/PKK(クルディスタン労働者党)の武装組織だけではなく、同時にテロ組織ISも標的としていることも強調された。発表では、以下のように述べられた。

■ISも標的

「トルコ国軍(TSK)によって、国境と地域の安全と安定を確保する目的で、シリア北西部のアフリーン地域において、PKK/KCK(クルディスタン社会連合)/PYD-YPG及びISのメンバーであるテロリストを無力化し、友であり兄弟であるこの地域の人々をこれらの圧力と弾圧から救うため、2018年1月20日17時をもって『オリーブの枝』作戦が開始された。この作戦は、我が国の国際法に基づく諸権利の、国連安全保障理事会のテロとの戦いに向けた特に第1624号(2005年)、第2170号(2014年)、第2178号(2014年)の各決議と国連憲章第51条に記された自衛権の枠組みでシリアの国土の全体性を尊重して実施されている。作戦の計画と実行においては、テロリストとその隠れ家、地域、武器、備品のみが標的とされ、民間人や無辜の人々に被害を与えないためあらゆる注意と精度をもって行う。」
トルコ国軍はこの発表から程なく、2つの別々の発表をさらに行い、ISの標的も攻撃されたこと、作戦後PKK/PYD-YPGのテロ組織が子どもたちや女性たちを始めとした市民を人間の盾として使い始めていることが明らかにされた。

入手された情報によると、トルコの戦闘機は、ハタイ国境線のアフリーンの山岳地帯にあるPYDの監視所や地域、送信所を攻撃した。標的は無人機でマークされ、F-16戦闘機が投下したレーザー誘導爆弾で攻撃されたという。空軍による作戦は、参謀総長フルスィ・アカル陸軍大将と国家諜報局(MİT)のハカン・フィダン局長のモスクワ訪問の一環でロシアと結ばれた合意に則して行われた。トルコの戦闘機は、シリア空域に短時間の出入りを行いつつ、PYDの標的を爆撃した。作戦が始まって程なく、アメリカのジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長とロシアのヴァレーリ・ゲラシモフ参謀総長が、フルスィ・アカル陸軍大将と電話をした。アカル参謀総長は両国の参謀総長に作戦に関する情報を伝えた。

■占領の意図はない

首相府と政府筋は、トルコがこの地域を占領する意図はないと説明し、「目的は、地域の安定の確保である。どの国の領土も目標とはしていない。目標はアフリーンの支配をPKKから奪うことと、自由シリア軍(ÖSO)を同地域で優勢な勢力とすることである」との見解を発表した。トルコ国軍の空軍作戦の後、ÖSO部隊もアアザーズ地域からアフリーンへの侵攻を計画しているという。
作戦で攻撃されたISの標的は、イドリブの南にいるという。戦闘機が行動を続ける一方、地上からもしばしばフルトゥナ榴弾砲が発射された。

■クルチダルオールCHP党首に情報

ビナリ・ユルドゥルム首相は、作戦開始の1分前にドイツにいるケマル・クルチダルオールCHP党首に知らせた。ユルドゥルム首相は、CHP党首に、ドイツから帰国後に作戦について説明する予定だ。

■戦車が国境を通過

オリーブの枝作戦に参加する戦車が、昨夜キリスからシリアに入った。運搬車に積まれた戦車は、安全対策の中にあるオンジュプナル国境門に入った。戦車を運ぶ戦車運搬車は、安全対策の中シリアのアアザーズ郡に入った。

■72機が爆撃

アフリーンで、テロ組織PKK/PYDの標的が様々な基地に属する72機によって爆撃された。「ランターン」と名付けられた暗視機能をもつF-16戦闘機を含む軍用ジェット機が、低空飛行で標的を爆撃した。戦闘機が投下した誘導爆弾の中には、貫通爆弾も含まれている。空中での戦闘機の燃料供給のため空中給油機と空中早期警戒管制機(AWACS)も作戦の間中任務に就いた。参謀総長フルスィ・アカル陸軍大将と指揮官らは、参謀本部司令部で無人機から送られる映像を通して作戦を常時見守った。夜、司令部にやって来たビナリ・ユルドゥルム首相も、アカル大将から作戦に関する説明を受けた。

■アカル参謀総長:現在でさえ幾人かの戦士がいる

参謀総長フルスィ・アカル陸軍大将は、参謀本部司令部でアフリーンでの「オリーブの枝」作戦に関する説明を行った。アカル参謀総長は、次のように述べた。「トルコ国軍は、我が国の国境と地域の安定を確保する目的で、アフリーン地域でPKK、KCK、PYD、ISのテロリストを無力化するため、友であり兄弟であるこの地域の人々をこれらの圧力と弾圧から救うため、「オリーブの枝」作戦を実行し始めている。この作戦は、我が国の国際法に基づく権利、国連安全保障理事会の決議、安保理がテロとの戦いに関して採択したテロとの戦いに向けた特別決議と国連憲章第51条に記された自衛権の枠組みで、しかしシリアの領土の全体性を尊重した形で、この行動は実行される。」

■市民への配慮

「作戦の計画と実行においては、テロリストとその隠れ家や建物、武器、備品などが標的とされる。市民や無辜の人々が被害を受けないようあらゆる注意と精度をもって行う。今でさえ我々の側に負傷者や戦士がいる。彼らに敬意と感謝を表する。早急な治療を祈っている。この任務から思わぬ幸運に恵まれることを信じている。あなた方の道が、未来が開けたものとなりますよう。」

■イギリス:トルコには「正当な利益」がある

作戦の後、イギリス外務省から行われた発表で、「NATOの同盟国であるトルコが、国境の安全について正当な利益を持つ」と述べられた。首相府の名でAFPに語った報道官は、「UKは、地域の高まる緊張を緩め、トルコの安全上の利益を守る解決策を見つけるため、トルコや他の同盟国とともに努力する準備がある」と述べた。

■シリア:「報せを受けていなかった」

ダマスカス政府は、アフリーンに対して行われた作戦に関して、トルコから報せがなかったことを明らかにした。外務省筋の1人はシリアの国営放送SANAに語り、「ダマスカス政府は、シリア領土の切り離せない一部であるアフリーンにおける野蛮なトルコの武力侵略を厳しく批難する」と話した。

■イラン:「ソチ会議に影響」

イランのヒュセイン・ジャビル・アンサリ副外務大臣は、シリアで行われうる地上作戦が、1月29日から30日にソチで行われることが計画されているシリア国民対話会議に影響を与える可能性があると警告した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:永山明子)
(記事ID:44199)