Kanat Atkayaコラム:「掃き溜めの中の虫のような一人の映画人」
2018年01月30日付 Hurriyet 紙

「何か方法を見つけて映画を撮影する。これを一体どうやって行うのか、今は分からない。しかしこれが私たちの仕事だ。一匹の掃き溜めの中の虫が生き残る、そういう映画人なんだ・・・」

トルガ・カラチェリキ監督は2017年2月、ジュムフリイェト紙のエズギ・アタビレン記者の「では何をすることを考えているのですか?」という質問にこのように答えた・・・

カラチェリキ氏は、自主制作(インディペンデント映画)という方法で、妻や友人、幾人かの映画愛好家の助けを得て、またインターネット上で支援キャンペーンを行って映画を撮影した。

そして、『蝶々たち』と題するこの映画は、世界で最大のインディペンデント映画祭であるサンダンス映画祭で「グランプリ賞」を受賞した。

可能性は低いが「主要メディア」で、そして非常に高い確率でソーシャルメディアであなたはこの素晴らしいニュースに出会ったかもしれない。
そしてこのニュースで、「文化省が援助しなかった映画」というポイントがあなたの注意を引いたかもしれない。

カラチェリキ氏の、いまだ三本目の映画である『蝶々たち』。この一つ前の映画作品『蔦』は、「金のオレンジ映画祭」から「シネマエウロパ」に至るまで何十もの賞を獲得した。

輝かしい監督として、映画界がその活躍、キャリア、作品に関心を持ってきた人物の一人だ。

ではなぜ文化省はトルガ・カラチェリキ氏を援助しないのだろうか?

14人から構成される映画支援委員会が映画を解しない故か、あるいは彼が「平和を望む学者たち」への協力を署名した433人の映画人の間に名を連ねるからだろうか?

コラムの最初に大文字で記したルポルタージュで、カラチェリキ氏はやはり自身のように国際的な数多くの賞を獲得したが「支援」を得られなかった監督仲間のエミン・アルペル氏と共に、この「無援助」を理解しようとし、また説明しようとしていた。

「他の人はこんな目に遭わないように」と願う仲間たちは、まさか反体制的な映画を撮ろうとしたのだろうか?
彼ら自身に答えてもらおう。

エミン・アルペル氏:私の映画は『姉妹』だ。養育のために裕福な家族に預けられた3人姉妹の物語だ。つまりとても危険なプロジェクトではない。

トルガ・カラチェリキ氏:映画のタイトルは『蝶々たち』。私のものも三人兄弟の物語だ。家族が亡くなった後で村から離れさせられた三人兄弟が、後に彼らの父親によって同じ村に呼び戻されて30年後に再開する。しかし兄弟は父親は死んだと思っていることから巻き起こるコメディ映画だ。私のもまぁ危険な作品ではない…。

つまりはそのような反体制的な、「アナーキーな」、「喚き散らすような」状況は何もないにも関わらず、なぜ若く才能ある監督らを支援をしないのだろうか?

「(「平和を望む学者たち」の)声明の支援に署名したことの他にも、何某かの授賞式でのスピーチなど明確な口実がなければ、あるいは荒らし屋の口に落ちたツイートや、お抱えメディアでの道がなければ、チャンスはより大きくなる…。数多くの分野で、この国での政治的圧力の雰囲気をチャンスへと変えようとしている代表的な存在がいる。彼らが不都合だと考える人物を排除し、彼らに関係のあるプロジェクトにチャンスを与えている・・・」とカラチェリキ氏は話す。

あなたはなんと言うだろうか?文化観光省のヌマン・クルトゥルムシュ大臣はこの光景を眺めて満足するのだろうか?私たちはこの素晴らしいニュースをもう一度確かめることにしよう。

サンダンス映画祭で、今最も重要な映画監督の一人、リューベン・オストルンド監督の手から賞を受け取ったカラチェリキ監督は、まったく素晴らしい、エスプリの利いた感動的なスピーチを、朗報を添えて(恋人が結婚の申込を了承したそうだ)行った。

ひとつ前の作品を19日間で、『蝶々たち』は18日間で撮影しなければならなかったと話し、まずサロンにいた人たちにプロデューサーへの拍手を求め、その後でプロデューサーに「しっかりと映画を撮影できるように」6週間を要求した・・・

私も一人の国民として文化省にあることを要求しよう。

彼らが制作を支援しなかったこの映画のために、まだ何かすることができる。例えば「超大作」の中で埋もれてしまわないように上映館を見つけることができる。

二つのミニシアターで一週間だけの上映になってしまうのは残念だ、この件は譲れない!

あなた方は私たちが渡れない橋のために国庫から1億2300万リラを支払うのでしょう、それなら我々はせめて良い映画を観ようではないか、そうではありませんか?

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:44275 )