紀元前の古代墓、鉱山採掘で失われる―オルドゥ
2018年03月03日付 Hurriyet紙


2100年前の女神キュベレーの彫刻が残るオルドゥ県クルル城塞に隣接した採石場の、行政裁判所の決定に反する拡大により、古代の石墓が失われてしまった。オルドゥ博物館及びクルル城塞発掘研究委員会は現在のところ、沈黙を貫いている。

オルドゥ県での採石は、行政裁判所の不適切勧告にも関わらず継続されている。2100年前の女神キュベレーの像が残る、「クルル城塞考古学調査保護地区」の境界地域における安山岩の採掘では、以前、自然保護活動家らによって古代の石墓の存在を指摘された場所全てが、ダイナマイトで爆破された。採石場がこのように急速に古代遺跡を破壊し続ける中、オルドゥ博物館とクルル城塞発掘研究委員会はこの状況に沈黙を貫いており、環境保護活動家の間では不信感が広がっている。この件に関して、行政裁判所は、2011年にサムスン文化遺産保護委員会の下した「この場所に安山岩の採石場を設けることは不適切だ」という決定を承認している。

■採石場を閉鎖できない

しかし採石場の閉鎖はなかなか出来ないでいる。2016年の発掘調査では、オルドゥ県クルル城塞で2100年前の女神キュベレーの像が発見されると、この地域は黒海地方で最も観光客の訪れる古都の一つとなった。しかし、ボヤド地区に面するこの歴史的な城塞の隣に開発された採石場により、城塞は崖崩れの危険にさらされると共に、文化や自然の雰囲気が壊された光景が抗議を呼んだ。

ヒュッリイェト紙は城塞に迫る採石場の危険に2017年3月13日に注目し、報道している。 その後、文化観光省の反対によって、行政裁判所はオルドゥ県の地方行政裁判所が以前に発行した採石場の事業許可を取り消し、採石場は法的な拠り所を失った。さらに、オルドゥ広域市のエンヴェル・ユルマズ市長も「我々は採石場に反対だ、歴史的城塞の汚点だ」との声明を出した。

■城塞に魔の手

オルドゥ地方行政裁判所により派遣された専門家は、2012年6月15日付の調査報告書において、「城塞を支える岩場が採石場になり、貴重な岩々が傷ついている。同時に、城塞都市自体も破壊されようとしている」と報告した。この状況に対し、オルドゥ環境協会の関係者らは、「文化・観光省が(採石場に対して)訴訟を起こし、オルドゥ広域市市長は反対声明を出している。しかし、オルドゥ博物館及び、本来反対しなければならないクルル城塞発掘研究委員会は、採石場に関して何の行動も起こしていない。我々はどうすべきか、どこに申し立てをするべきなのか、見通しが立たない状況だ。採石場はこのところ毎日のように、貴重な城塞の周りをダイナマイトで爆破している。我々は城塞が崩れ落ちてしまうと本当に恐れており、何も出来ないままでいる」と話した。

■石墓をダイナマイトで爆破

環境保護活動家と専門家が、石墓と周辺環境が破壊されたと主張する場所は、ダイナマイトで爆破された。昨年撮影された写真に写っている石墓群は、完全に失われてしまった。オルドゥ博物館もクルル城塞発掘研究員も、遺跡の足元で起きているこの惨状について声明を出していない。オルドゥ博物館の担当者は「採石は遺跡地域の外で行われており、この件に関して何もできない」と述べている。しかしながら、考古遺跡周辺区画で何かしら物理的行動を起こすには、法令第2863号の決議により、保護委員会の決定が必要と定められている。サムスン文化遺産保護委員会は、第33号通告において、「(この場所における)安山岩の採石は適切ではない」と指摘している。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:章 由実)
(記事ID:44448)