長期拘留のジュムフリイェト紙記者2名、釈放
2018年03月10日付 Cumhuriyet 紙


ジュムフリイェト紙の裁判にかけられていた、本紙のアフメト・シュク記者とムラト・サブンジュ編集長が釈放された。シュク記者は釈放後も抗議を続けていくと表明し、「このマフィアのような支配が終わることを保証する」と発言した。

ジュムフリイェト紙裁判の第6回公判により本紙記者アフメト・シュクとムラト・サブンジュ編集長の釈放が決定された。釈放決定後の記者会見でアフメト・シュク記者は、未だ釈放が決まっていない最後の一人であるアクン・アタライ氏が釈放されるまでは喜べないと発言した。シュク記者の発言は下記の通り。

「主要マスコミで働く友人の皆さん、どうぞ無理なさらないように。ここにいる労働者である皆さんに言っているのではありませんが、何にせよ私たちの発言内容は報道されないのでしょう。皆さんのことを言っているわけではありません。
全ての方々に感謝申し上げます。弁護士、新聞記者の友人たち、もちろんジュムフリイェト紙に、本当に皆に感謝しています。ただ、アンダーラインをはっきり引いて強調したいのですが、私は喜んでいません。逮捕されたまま一人残っているアクン・アタライが檻の中にいる限り、皆さんにも喜んでほしくありません。怒りを保っていただきたい。怒りは立ち上がった我々を支える。希望を怒りに変える。こうしなければ、ふざけたつまらないことに喜び続けることになるでしょう。今日は喜びあえる日ではありません。6年前の3月もここから出所しました。今日もまた、3月です。6年前のあの日から今日にかけて変わったのはファシズムの親玉のパートナーの一人が減ったくらいです。しかし、いつかこの国にも喜びあえる日が来るでしょう。マフィアの支配が終わることを保証します。本当に皆さんに知っていてほしい、このマフィアの支配も最後にはそれに見合った行くべき場所へ行くでしょう。その日こそが私たちが喜びあえる日なのです。」

■「忘れないでほしい、私たちが外にいられるのは相互連帯あってこそ」

ムラト・サブンジュ編集長は釈放後の会見で「思想、思考の自由のために刑務所にいたのは私たちだけではありません。まだ多くの記者、弁護士、国会議員、人権擁護者の方々が刑務所にいます。私たちが外に出られたといってトルコの問題が解決したわけではありません。私たちの新聞、記者としての使命は、この権利の闘争において以前のように恐れを持つことなく任務を果たし続けることです。忘れないでほしい、私たちが外にいられるのは相互の連帯のおかげなのです。」と話した。

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( 翻訳者:山口 南 )
( 記事ID:44474 )