アックユ原発、着工へ準備万全ーロシア側副代表
2018年03月10日付 Hurriyet 紙


原子力株式会社(NÜKLEER AŞ)の運営責任者であるコンスタンティ・リザク副代表は、アックユ原発(NGS)建設開始にむけた準備活動が続いていると明かし、「トルコ原子力エネルギー協会からライセンスを取得次第、すぐに着工する予定である。現状で日付の発表は難しい。建設開始に向け、今月末にはすべての調整が完了する見込みである。最初のコンクリートを流しこむ準備は3月末には完了するはずだ」と述べた。

■3月12日卒業の学生が就職

リザク副代表は、トルコ初の原子力発電所プロジェクトであるアックユ原発建設プロセスのなかで推進されている取り組みについても説明した。同副代表によれば、ロシア国際原子力研究大学(MEPhI)で250名以上の学生が教育を受け、彼らのうち35名が3月12日に卒業を予定している。さらに彼らが発電所のオペレーティング部門で職を得る可能性もあると明らかにした。リザク副代表は、より多くのトルコ人学生にロシアで原子力分野の教育を実施したいと延べ、原子力発電所の作業員の半数以上はトルコ人専門家で構成したいとする目標を語った。

■現地化が重要

リザク副代表は、アックユ原発の株式の49%を共有しようとしていたコンソーシアムが、先月、撤退を決めたことを受け、別の企業と共同出資の協議を続けてきたと明らかにし、「当プロジェクトにおいてトルコ企業が共同出資者となることは、あらゆる面で我々にとって非常にメリットがある。共同出資についての調整は年末までの完了を見越している」と語った。また、発電所建設には地元の貢献も重要であると強調するリザク副代表は以下のように続けた。
「現地化は非常に多角的な問題であり、この問題への対応を確実に増やしていく。組織内で本件に関する専門部署を立ち上げる予定である。また、現地企業の参画割合を、建設作業においては90%、技術的な業務でも40%台へ上げられる。トルコ企業は、水力発電、石炭、天然ガスによる発電所の建設において豊富な経験を持っており、作業も高品質で価格も抑えらえる。プロジェクトではA600と呼ばれる特殊な建設鉄資材が用いられる。これは400トン級の航空機の衝突にも耐えることができる。現在はこの鉄をロシアから輸入しているが、地元業者からこうした材料を調達したいと考えている。トルコでも高品質な鉄資材が生産されている。トルコには大規模な生産企業があり、入札に参入してもらえれば彼らから購入する」

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:44478 )