イスタンブル海岸15階ホテル計画含む開発案、破棄
2018年03月14日付 Cumhuriyet 紙


観光都市整備省は、バクルキョイで15階建ての、約45メートルの高さであったホテルの建設計画を中止した。イェシルキョイ海岸にあるエリアは、バクルキョイ自治体に2月13日に送られた中止に関する文書により、以前のような緑地帯のままになることが決まった。

観光都市整備省土地計画総局は、バクルキョイ自治体のセヴケティエ地区にある1080区画、35-39の地片に関する開発計画の変更への異議の申し立てを検討した。省がバクルキョイ自治体首長に送った2月13日付けの文書には、「異議申し立てを検証し、省による検討の結果、当該異議申し立ては適切であり、貴機関に伝えた環境計画の変更と、整備・実行開発計画の変更が破棄された。これにより、二番目の手続きを要さずに開発計画は変更以前にあった計画の決定に戻された」と書かれていた。

■観光地になった

バクルキョイ・シェヴケティエ地区にある、15182平方メートルの区画の9000平方メートルの部分は、2014年に首相府の認可により環境都市整備省に割り振られた。この区画は、10万分の1の(土地地図)イスタンブル環境整備計画では、「都市や、地域の緑地帯、スポーツ場」とされていた。環境都市整備省に委託された区画の緑地帯機能は、 2017年12月27日に提案された計画とともに変更された。10万分の1の(土地地図)環境整備計画に行われた変更により、この土地は、「観光地」として明示された。計画の変更により、 ホテルは最大で15階建て、約45メートルになる予定であった。省に割り当てられた区画のうち、4617平方メートルはホテル、1651平方メートルは公園、 475平方メートルは道に充てられた。

環境都市整備省によってバクルキョイ自治体に送られた中止決定に関する文書では、「省が承認し、10万分の1の土地地図で「観光地」目的とする、環境整備計画 の変更、シェヴケティエ地区の1080区画のうち、35-39の地片のある部分に関して作成された「観光地」を目的とする五千分の1の土地地図での、整備・実行開発計画の変更、「ホテル敷地」を目的とした千分の1の土地地図で実行開発計画の変更を、3196号の開発法の8/b条にしたがい、2017年12月27日より、一か月間を期間としてイスタンブル知事府(環境都市県局)は看板やインターネットサイトを通じて掲載し、2018年1月29日に掲載をやめた。掲載期間中に環境整備計画の変更と整備・実行開発変更に異議の申し立てが表され、異議の申し立ては、本省に伝えられた」と述べている。

■CHP党員のアタマン、中止の決定はイスタンブルの利益

イスタンブル広域市とバクルキョイ区議会の共和人民党(CHP)党員のナディル・アタマン議員は、「環境都市整備省は、イスタンブルに行われた裏切りを、抗議・異議申し立てを受けて中止した。省が行った中止の決議は、イスタンブルの利益に適うものである。今後もイスタンブルにこのような間違った決定がなされたいために、闘いを続いていく」と述べた。

■バクルキョイ自治体も反対

バクルキョイ区長のビュレント・ケリムオールも、自治体として、2017年12月29日に当該計画変更に関して異議を唱えたとし、 「2018年1月2日に裁判所に申し立てを行ってこの計画の中止を訴えた。私が望んでいるのは、環境都市整備相が約束を守り、そして大統領も主張したように、もはやイスタンブルで高層建築が、人びとのための場所、公共施設、子供たちの遊び場、浜辺に建てられる代わりに、それらの場所が人びとのために与えられるよう努力することである」と話した。

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( 翻訳者:庄原茉美 )
( 記事ID:44492 )