エジプト:大統領選、「恐怖と拷問の体制」が存続
2018年03月26日付 al-Quds al-Arabi紙


■エジプト、西側による不関与の中、恐怖と拷問の体制が当局に存続

【パリ:本紙】

エジプトの有権者が選挙の投票箱に向かい始めた。同選挙の結果は、任期が終了するアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領の優勢と予め決まっている。同大統領は、全ての対抗馬をつま弾きにした。フランスの『メディアパート』電子紙は、スィースィー政権に関する調査を発行した。同紙は、同政権を「恐怖と拷問の体制」と表現した。これは「スィースィーのエジプト」における抑圧と拷問を受けた複数の被害者の証言に依拠したもので、被害者らは、再び刑務所に戻ることを恐れ、ヨーロッパ諸国に亡命した。

またフランスの同調査紙は、スィースィー政権が、イスラーム主義的なムハンマド・ムルスィー元大統領へのクーデターを経て、2013年に権力の座について以来、残忍な抑圧措置に取り掛かったと明らかにした。つまり、拷問と強制失踪(反体制的な人物、あるいは現体制の存続を脅かす可能性のある人物を、秘密裏に拘束し、暴力を加え、ときには殺害すること)が、頻繁に発生するようになったという。こうした政府の措置は、フランスを筆頭とする西側外交が沈黙する中で行われた。すなわち、エマニュエル・マクロン大統領とジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣はそれぞれ、スィースィー大統領との関係を称賛したのだ。

『メディアパート』は、一連のエジプト人たちの証言を伝えた。これらの証言はおおよそ一致していると見られ、同じことを話しており、現政権が近年陥った「被害妄想」を反映している。同電子紙は調査の中で実名による証言を承諾した唯一の人物について述べた。彼はカリーム・ターハーと呼ばれ、現在チェコ共和国に滞在している。2015年に、エジプトからの亡命に成功したという。同氏は4月6日運動政治局の一員であったが、現在はNGO「エジプト人権戦線」の代表を務める。同氏は、禁固25年の欠席判決を下されたと述べている。また亡命に先立ち、2013年11月、2014年1月、2015年8月の三度、拘束と拷問を経験したと伝えた。

(後略)

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(翻訳者:藤木郁理)
(記事ID:44553)