クルチダルオールのEU・トルコ首脳会議評「写真とっただけ」
2018年03月27日付 Cumhuriyet 紙


共和人民党(CHP)党首は、グループ会合の後、国会で報道陣の質問に答えた際、EU・トルコ首脳会議に関して、「関税協定を新しくする、と彼らは言ったが実現されていない。我々のビザの権利はあるが、まだ与えられていない。トルコに対する懸念の声がされている。だがあの場では何もない。 ただ写真を撮っただけ、それだけだ」と述べた。

ケマル・クルチダルオールCHP党首は、公正発展党(AKP)-民族主義者行動党(MHP)が提携して投票を行おうとも、票が決して51%に達することはないと明言し、「51%となる様子はない。そもそも、そのようなことが見られたら、すぐに選挙を行うだろう。今後のプロセスもこうは示していない」 と述べた。トルコ-EUに関するヴァルナ首脳会合の結果を、「ただ写真を撮っただけ、それだけ」と評価したクルチダルオール党首は、ドアン・メディアグループが政権に近いデミルオレン・グループへの売却に関しても初めて触れ、「大きな脅威」であると述べた。

クルチダルオール党首は、最近の中で最も厳しい演説を行い、タイイプ・エルドアン大統領を、「フェトフッラー派テロ組織(FETÖ)の一番の政治的要」と位置づけたグループ会合の後で、報道陣と共に我々の質問に返答した。我々の質問に対し、CHP党首の答えは以下のようである。

―今日(エルドアンに対し)厳しく出たが、選挙の季節はやってきたか?

はい、本当のことを述べる時が来た…。実は私は選挙を考えながら話していたわけではない。というのも、トルコにここまで損害を与えるようなテロ組織の政治的要が明らかにならず、そしてこの組織が特に政府によって守られていることに対し私は不満である。バクラヴァ製造者や教師を見つけ出しては投獄し、逮捕している、オスマン・カヴァラを隔離している。オスマン・カヴァラが[参謀本部内の]宇宙室を開設したのか?大学の学長を決め、知事を決めたのか?ならばこれらを行った者の責任を問わねばならない。

―EUサミットはどうだったか?

サミットとは名付けてはいない。関税協定を新しくすると彼らは言ったが、実現されていない、我々のビザの権利はあるが、まだ与えていない。トルコに対する懸念の声がされている。だがあの場では何もない。ただ写真を撮っただけ、それだけだ。

―おそらく少し意志表明の会合だったように受け取れるが…。

ヨーロッパの人々にとって唯一好ましいのは、難民の基が切られ、我々は喜ばしい、といっていることだ。

―彼らはトルコが講じた措置に対して応えていないということでしょうか?

つまり、EUはトルコに対して常に二重の基準を適用してきた。我々はこれに対し不快感を感じている。EU大使達と行った会合でも私はこれについて述べた。彼らはトルコに対して誠実に振舞っていない。確かに我々に欠けている部分もあるかもしれないが、トルコに対して誠実に振舞わなかった。この最も典型的な例が、キプロスで行われた国民投票で、「あなた方がイエスに投票し、これらがノーに投票すれば、我々はトルコ側と直接貿易のつながりを持つ」と述べた。その後どうなったか?直接貿易の規則をまったく実行に移していない。

―地方選挙でイスタンブルを向けた特別な取り組み、候補者はいますか?そこに何かしらの連立は行われるのでしょうか?

一人以上の候補者がいて、働きかけている。あなた方も新聞で読んでいるでしょう。[連立]そのようなものはない。地方選挙では通常通り自党の候補を出す、その線で闘いを進めるだろう。

ー総選挙のために連立プロセスを開始したか?

ノーと投票した人たちは今もその立場を堅持している。国民投票でイエスを投じた一部の人は今では、ノーの構成員と考えている。投票した後に後悔した人はたくさんいる。そのため、AKPとMHPの連立は彼らの思ってる形で票の増加などのことは起こらない。ステージでも、集会でも、これは見ていればわかるでしょう。

■「51%となる様子はない」

―中央執行委員会(MYK)の会合で連立の際の獲得率に関して43.5%の数字を示したそうだが…。

様々な調査結果が出ている。48、45、43.5だったり。51%となる様子は見られていない。そもそもそのようなものが見られれば、すぐに選挙をするだろう。だがそんなことはない。しかし今後のプロセスもこうは示していない。アフリーンを少し利用したかったようだが、その影響もとても低く、 1000分の5のような数字がささやかれている。

―連立法を憲法裁判所に持っていくことをあなたは述べていた。連立の準備も行うのか?

方向性としては現在法学者らが見ているところだ。連立に対して我々は反対というわけではない。連立の可能性はある。政党が一堂に会し連立をすることは可能だ。

―ここに[獲得投票率に関する]足切りについての議論がある、大きな政党がその線を越えれば、他がいくら票をとっても、足切りラインを越えたことになるのである…。

公正の問題が絡んでくる。そもそも、軍部がもたらした10%の壁を我々は取り除かなければならない。そもそもなぜ逆の事をするのか?軍部がもたらした10%の壁を取り除けば問題はなくなる。その後に連立をするのだ。連立をしたい人はそうするし、無所属で出たい人は無所属で選挙に出る。私見では、1%の票を得る政党の党首は議会に行くべきである。議会に来させればよい、その人を外になぜ放置するのか。その人はひとつの政治的見解の代弁者であり、そもそもトルコの豊かさの現れなのだ。

―少し前に選挙の連立に関して会合を行ったことを述べたが、結論は出たのか?

その件に関して具体的なことは言いたくない。現段階では正しいことではない。もちろん会合は行われている。

■「大きな脅威」

―ドアングループの売却に関しどのように評価しているか?

これは大きな脅威である。正しくない。一つのメディアグループがここまで集中した資金グループに与えられることは全く正しいとは思わない。公正取引委員会もこの件に関して決定を出すだろう。どのような決定を出すかはわからないが、決定を出さなければならない状況にいる。

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( 翻訳者:内山千尋 )
( 記事ID:44564 )