運輸大臣、チャナッカレ1915大橋(ダーダネルス海峡大橋)の最新状況を発表
2018年03月23日付 Milliyet 紙


アフメット・アルスラン運輸海運通信大臣は「大統領、首相の参加のもと(掘削着工式が行われ)、橋脚が設置される場所の掘削を開始した。また設置される橋脚の土台となるケーソン基礎を着工した。約2か月以内には塔と床版のテストを同時に実施する。」と話した。

アルスラン運輸海運通信大臣はイフラス・ホールディングを訪問した。(イフラス・ホールディングの)トゥルキイェ紙のニュース会議に参加したアルスラン大臣は重要な発表を行った。

大臣は、ダーダネルス海峡で建設が始まったチャナッカレ1915大橋(ダーダネルス海峡大橋)で約2か月以内に塔と床版のテストを同時に行うと述べ、「3月18日にチャナッカレ勝利記念日を祝うと同時に、大統領、首相参加のもと、橋脚が設置される場所の掘削を開始し、また掘削場所に設置される橋脚の基礎となるケーソン基礎に着手した。(ケーソン基礎とは)66000トンのコンクリートのブロックのことだ。小さい値ではない。つまり一台のトラックで22トン運べるとしても、3000台分のコンクリートとなるブロックのことだ。このコンクリートブロックの生産を開始した。以前も我々は橋のテストを実施した。塔のテストを実施し床版のテストを実施した。. 約2か月以内に塔と床版のテストを同時に実施する。なぜならチャナッカレ1915大橋は他の橋と比べ橋脚の間隔がとても広く、世界記録となるものだ。チャナッカレ1915大橋(ダーダネルス海峡大橋)は日本の明石海峡大橋以来の記録となる。橋脚間の間隔は2023メートルで塔の高さは318メートルの橋となる。この点でも難しい橋であるが、またダーダネルス海峡はよく風が吹く。強い風が吹く場所で橋を建設する際は橋のテストを行うことがとても重要である。このため、橋と床版のテストを、神の思し召しあれば2か月以内に実施する。こうして建設を迅速に実施する」と話した。

■カナル・イスタンブル工事で出る土砂は第3空港付近の土地緑化に使用される

アルスラン大臣はカナル・イスタンブル工事にも言及した。「カナル・イスタンブルの第1の機能はボスフォラス海峡のリスクを減少させ、カナル・イスタンブルに配分することだ。第2の機能は、地域の特定の地帯の都市化新開発を行い、より快適で高水準の生活を可能にすること。同地域の人々にはこのようなチャンスがあるだろう。さらには都市の予算にて人々がその地域で生活するチャンスを得る。ボスフォラス海峡を見るために世界中からたくさんの観光客が訪れる。同じようにカナル・イスタンブルとその周囲に新たに建設されるものを見に多くの客が来るだろう。カナル・イスタンブルについて多くの選択肢が検討され、その後5ルートに絞られた。この5ルートについてさらに深く検討した後、ルートを発表した。すでに皆さんどのルートかご存知でしょう」と話した。

アルスラン大臣は、約45キロメートルのキュチュクチェクメジェ-サズルデレ-ドゥルスルートが発表されたと述べ、工事により約150億立方メートルの残土が出ると言葉を継いだ。大臣は、エルドアン大統領が熱望している第3空港そばの土地緑化にこの建設発生土を利用する予定であることを話した。

アルスラン大臣は「この建設発生土の一部を使用して第3空港のそばにある炭鉱跡地の穴や湿地を埋めたて、緑化して活用しようと考えている。緑化活用は大統領が熱望していること。土地の上層からは農業利用に適した土が出るだろう。その土をまた農地に利用するために移送する。ただしこれは大量の土、建設発生土のことである。これ以外にも岩やがれきがでる。これらを使って島を作ることを目指している。マルマラ海、つまりキュチュクチェクメジェ側に島を作る。建設する島自体も魅力を持つことだろう。先の将来には多くの観光客が来るだろうと確信している。後から建設された島々を見に観光客が来るようになり、その島の居住区をも見に来るだろう」との表現を使用した。

大臣は建設発生土を利用して黒海地方の埋め立てを実施すると述べ、「観光の面で島は重要だ。まずは最低2つの島を作ることを考えている。このほかに黒海地方でもこの建設発生土により埋め立てを行い、自由区・物流センターの建設を計画している。黒海を通航する船舶が運搬する貨物をカナル・イスタンブルへの入航前に確認可能とし、さらに黒海地方の空港の利点を活用した物流センターを建設するための土地を作り出すこと。貨物の一部は船でカナル・イスタンブルを通過することができ、また一部は鉄道を利用してヨーロッパ方面またはアジア方面へ運ぶことができる。航空輸送による運搬にも適している。工事で出る発生土を活用して黒海地方での埋め立てを行う」と話した。

「TAKシステムはセキュリティ目的で設置された」

大臣は大陸間を移動する車両をチェックする目的でファーティフ・スルタン・メフメット橋のアジア・ヨーロッパ両側に警備隊とともにTAKシステムを設置したと述べ、「セキュリティ強化により全車両の追尾を可能とすること、ましてやここまで重要な橋で車両を追尾することは重要だ。したがってTAKシステムで車両の通行を明らかにし警備隊へ通達すること、諜報活動に基づいた犯罪性のある車両やナンバープレートに、警備隊が迅速に対処できる目的で設置した」と述べた。

アルスラン大臣は橋の通行にあたり両方向での支払いシステムに移行する方向での議論が出ていることについても説明した。. 大臣は「現在のシステムのまま継続する、問題は全くない。セキュリティ目的でTAKシステムを設置した。全ての通行車両はセキュリティチームへ通達される。わが国の永続、人々の平安のために非常に重要だ。このようにためらわないでいただきたい。『出口側でも料金を取るのだろう、私から2倍の料金を取ろうとしている』とは絶対に考えないでほしい。OGS、HGS(いずれもETCのような通行料金システム)のアカウントとクレジットカードを連携させている人たちであっても、どんな時も問題を起こしていません。市民に対しての希望は、OGSでもHGSでもアカウントとクレジットカードを連携してほしいということ。銀行も郵便局も連携の手数料は取りません。市民の皆さんがこの連携をしても損はありません。」と話した。

アルスラン大臣は通行料未支払いに対し10倍の罰金を科すことを抑止目的で行っているとし、「10倍の罰金刑の目的は『国は10倍金を稼ぐべし』というのではない。目的は抑止であり、二度とこのような事態を起こさないようにという考えからだが、この理屈で設定された刑罰により善意の人間をも被害にあっている。このような被害をなくすためにもお願いいたします。手続きを行ってほしい、OGSとHGSのアカウントをクレジットカードと連携してほしい」と話した。

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( 翻訳者:山口 南 )
( 記事ID:44576 )