イラク:シーア派最高権威の発言が新興政治勢力の選挙スローガン化(1)
2018年04月27日付 al-Hayat紙

■イラク:シーア派最高権威アリー・スィースターニー師の発言が新政治勢力当選へのスローガン化、発言とその解釈を巡って論争が過熱

【バグダード:本紙】

シーア派最高権威のアリー・スィースターニー師は、主な代理人であるアフマド・サーフィー氏とアブドゥルマフディー・カルバラーイー氏を通して、選挙における判断規準として「試された者は試されない」と発言した。そうするやいなや、その言葉が新しい勢力や政党の選挙スローガンとして広がった。一方で古参の政党は、急いでそのスローガンが自陣を選出しないようにする訴えだとは考えられないと説明した。

 スィースターニー師の両代理人はカルバラーで2014年の組閣についての解説をする中で、金曜礼拝の説教を通して歴史的に「試されたものを試した者には後悔が降りかかった」と繰り返し述べ、後にこれは「試されたものは試されない」と短縮された。ちなみにこの発言は直接的に選挙の詳細に言及していない。そして両代理人は選挙への宗教的権威の不干渉を強調した。というのもこれはスィースターニー師が政治的案件への直接的な干渉を控えることの延長線上にあるからだ。

しかし2018年の選挙シーズンにおいて、その文言は選挙シンボルへと変質した。イラクの新政党の大多数はそのシンボルを掲げ、それが旧世代の政治勢力を選出しないよう誘導し、その代わりに新顔を選出することを意味しているとみなした。

サドル潮流の指導者であるムクタダー・サドル氏は、おととい(4月25日)支援者の一人からのこの論争をめぐる問い合わせに応え、以下のように記した。「試されたものは試されない、という言葉は適用されなければならない。我々は神がくださったイラク国民の力と愛のすべてをもって、そのことに取り組むだろう。またスィースターニー師の言葉はいかなる方法でも損なわれないようにしなければならない。われわれは『排除と根絶』(注:近年サドル潮流がシュプレヒコールのひとつとして使用している文句。一致団結して特定のものの排除を求める際や、革命的行動の際に用いられる。)を叫ぶのだ。」

(2)へ続く

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(翻訳者:平野耕陽)
(記事ID:44713)