アルメニア政界からアンカラに要請:総主教代理選挙の実施を
2018年04月29日付 Cumhuriyet紙


トルコのアルメニア総主教代理選挙に政治介入があったとの主張は、トルコにいるアルメニア人コミュニティとアルメニア共和国の政治家達によって杞憂をもって捉えられている。イスタンブル県庁が今年はじめに取りやめとした総主教代理選挙はアンカラの政治的圧力によるものといわれている。

トルコ・アルメニア総主教代理選挙に政治的な介入があったとの主張は、トルコのアルメニア人コミュニティとアルメニアの政治家達によって議論されている。イスタンブル県知事が今年初めにキャンセルした総主教代理選挙では、アンカラ政府の政治的な圧力があったといわれている。トルコを先週訪問した二人の前アルメニア国会議員も話題にしたのは、[現職の]アラム・アテシュヤンが総主教代理の[職務を]継続していることへの不快感と選挙[の実施]であった。

国際アルメニア議会連盟議長ヴァルダル・ペトロシアンと帰還財団会長で国際アルメニア議会理事のアホヤン・アラガツと、総主教座に向けた圧力に関する噂とアルメニアにおける最近の政治危機について話しを行った。

■アテシュヤンへの反発

エリヴァンとアンカラ両政府の間での外交的な関係が断絶した時期に重なった訪問について話したヴァルダル・ペトロシアン議長は、両国間でのコミュニケーション不足が市民社会によって除かれるべきと考えている。ペトロシアン議長によると、アルメニア教会も国家間の架け橋と捉えている。カルスとムシュにルーツを持つペトロシアン議長は、初めて訪れたトルコを我が家の様に感じたと述べた。

アホヤン・アラガツ会長は、訪問に際し総主教選挙において生じた諸問題が深刻な影響を及ぼしていると述べた。アラガット会長は、今回の訪問と接触がトルコへの内政干渉と捉えて欲しくないと訴え、逆に、アラム・アテシュヤン現総主教代理を、トルコのアルメニア人コミュニティの内部問題にアンカラ政府を介入させ、総主教代理選挙を妨げたと批判した。

アテシュヤン現総主教代理の方は、アルメニアで今回逆に自分自身と[トルコの]アルメニア人コミュニティが圧力にさらされているといった声明を発表したと述べている。アルメニア国会議員たちは、トルコ政府の代表者と国会議員に面会してキャンセルされた総主教代理選挙が行われるよう要請すると述べた。

両議員は、「アルメニアでもアテシュヤン現総主教代理がトルコで圧力を受けたという訴えを述べることを許さなかった」と話し、アルメニア人離散者(国外居住者)にはトルコ政府が今回生じたことに関係がないと説明したと述べた。両名はアテシュヤン現総主教代理が選挙にアンカラ政府を介入させる権利はないと訴えた。アラガツ会長によると、 「アテシュヤンの問題は、アルメニア人離散者にとって終わったことである。彼が手に止めようとしている状況は、トルコとアルメニアの双方にとって利益がない。」

■ことの経緯

総主教メスロプ・ムタフヤンの健康問題を理由に2010年にアラム・アテシュヤン大主教がトルコ政府によって総主教代理に任じられた。アルメニア人コミュニティの請求によって、2016年10月に総主教代理の選挙を行うと決定された。2017年5月にはカレキン・ベクチヤンが、アルメニア人コミュニティにより総主教選挙実施する代理人に選ばれた。選挙開始という動きが始まったにも拘らず、アラム・アテシュヤンは職に留まった。イスタンブル県庁も選挙実施に関する請求に応えなかった。県庁は、ベクチヤンが総主教[選挙実施に関する]代理人に選ばれた手続きを無効とみなした。今年初めの総主教選挙はキャンセルされた。

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(翻訳者:新井慧)
(記事ID:44730)