イラク:シーア派最高権威の発言が新興政治勢力の選挙スローガン化(2)
2018年04月27日付 al-Hayat紙

■イラク:シーア派最高権威アリー・スィースターニー師の発言が新政治勢力当選へのスローガン化、発言とその解釈を巡って論争が過熱

【バグダード:本紙】

また「試されたものは試されない」という文言はたくさんの選挙ポスターやテレビコマーシャルで掲げられ、多数の番組がその説明に勤しんだ。文筆家はその解釈に関しての記事を広め、意見はその文言への政治的な姿勢の食い違いによりぶつかり合った。同様に新人候補は、有権者にどの前職、現職の政治家も選出しないよう誘導し、新世代の政治勢力に政権を託させるためにその文言を利用した。

ヌーリー・マーリキ―副大統領はテレビのインタビューでその発言の広まりについての返答として、以下のように語った。「その発言がすべての古参の政治家層を意図しているものであるならば、そこに意図されているのは腐敗した政治家のみであり、清廉潔白な者については、我々はその者を再び選出しなければならない。」同様にムワッファク・ルバイエ前国家安全保障顧問もその発言は誤ったものだとみなし、政治経験のある者に政権を託すよう訴えた。

またSNSでは先日からさまざまな宗教関係者がその発言を説明した多数の動画が広まった。アリー・サイイド・アリー・ターラカーニー氏は、その言葉は明らかに前職、現職の議員や政府高官を選出しないよう示唆していると見なした。そして多くの説教師たち、とりわけスィースターニー師に近しい者たちがターラカーニー氏に賛成した。一方で、(イラク)イスラーム最高評議会の前幹部であるジャラール・ディーン・サギール氏は金曜礼拝の説教で次のように語った。「責任ある地位において試され成功を収めた者は、試されていない清廉潔白な者よりも好ましい。」

この議論を前にして、スィースターニー師が代理人を通して本日(4月27日)その文言の説明を発表するのではという憶測が広がった。しかし動静を観察している者たちによると、もしもその説明が選挙情勢への干渉だとみなされた場合、その説明が今度は新たな危機を作るかもしれない、とのことだ。

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(翻訳者:平野耕陽)
(記事ID:44735)