パレスチナ:ハマースがイスラエルに長期休戦の提案、ハマース側は否定
2018年05月08日付 al-Hayat紙


■ハマースがイスラエルに対して長期休戦を提案

【ラーマッラー、ガザ:ムハンマド・ユーニス、ファトヒー・サッバーフ】

本紙は、ハマースがガザ地区の包囲解除と捕虜交換の取引と引き換えに、イスラエルとの長期休戦を提案したとの情報を得た。一方、ハマース自身はこのことを完全に否定した。同時に、パレスチナの情報筋は本紙に対して、来たる内閣改造に関しラーマッラーのパレスチナ自治政府首相選に出馬する候補者の名前を明かした。これらの情報は、昨日(7日)エルサレムに、「米国大使館」と書かれた標識が設置されたタイミングで本紙にもたらされた。標識は、ドナルド・トランプ大統領のエルサレム首都宣言に基づき、エルサレムに米国大使館が開館される1週間前のタイミングで設置された。

パレスチナの情報筋は昨日ガザで本紙に対し、「エジプト以外の第三者」がハマースとイスラエルの間の調停に努めており、10年またはそれ以上の期間の休戦と、包囲解除および大規模なインフラ計画の実施を目指していることを明かした。同情報筋は、調停役を担うこの「第三者」の正体や、ハマースに捉えられた4人のイスラエル人捕虜を対象としたパレスチナ人捕虜交換の取引を含む間接的な交渉の進捗状況について、これ以上明かすことは拒否した。

しかし、ハマースのアブドゥッ=ラティーフ・カーヌー報道官は、事態鎮静化の合意に関する話を一切否定し、このような提案をハマースがしたということについても完全に否定した。同報道官は、このような話は「正確ではなく、現時点では提示されていない…イスラエル占領軍は(事態鎮静化のための)冷却期間を守らなかった。エジプト人の同胞諸君と国際社会が、イスラエルにこれを守らせることが求められる」と述べた。

イスラエル・ハアレツ紙は昨日、ハマースが最近複数の外交チャンネルを用いて、イスラエルに対し「長期休戦」に関するメッセージを発信したと報じた。同紙によると、休戦は(ガザ地区に対する)包囲の「大幅な」軽減および「捕虜交換の提案と大規模な経済プロジェクト、インフラ改善」を条件にしている。同紙は、「ハマースのメッセージに対して、これまでイスラエルからは何ら明確な返答はなく、ハマース内部では(既に発した)メッセージをめぐり議論が続いている」と指摘した。

ラーマッラーでは、パレスチナ人高官複数が本紙に対し、マフムード・アッバース大統領が大規模な内閣改造を行う決意を固めたと述べた。これにより、2014年にファタハとハマースの間で結ばれた「シャーティ合意」を受けて発足した国民和解政府の試みに幕を閉じることとなる。ラーミー・ハムダッラー氏を長とした国民和解政府の閣僚らは、ファタハとハマースの両方によって選ばれた。

アッバース大統領に近いある高官は本紙に対し、同大統領は「国民和解政府の一部の閣僚らの働きに不満を抱いており、随分前から内閣改造をやろうと決めていた。しかし、同政府が国民合意に基づいて発足したという経緯から踏み切れないでいた」と述べた。消息筋によると、ラーミー・ハムダッラー首相の続投の可能性はありつつも、ムハンマド・ムスタファー・パレスチナ投資基金総裁が首相候補のトップと見られている。アッバース大統領はかつて国民和解政府の発足にあたりムスタファー氏を(首相に)選んだが、同氏の経済分野における行いに関して米国が抗議したことを受け、同氏の選出を諦めた経緯がある。

(後略)

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(翻訳者:北本芳明)
(記事ID:44764)