トルコ、アメリカのアルミ・鉄鋼輸入課税に対抗策
2018年05月12日付 Hurriyet 紙


ニハト・ゼイベクチ経済大臣は、「(アメリカが鉄鋼とアルミニウムに課した税の適用について)今週以降、アメリカ側に伝えつつ、トルコとして対抗策を取ることを我々は述べている。今後、トルコ・アメリカ間の貿易面でアメリカによりマイナスの影響を与えることにもなりうる」との発表を行った。

ニハト・ゼイベクチ経済大臣は、アメリカが鉄鋼とアルミニウムの輸入に課す関税を適用することを決定したのに対し、トルコのメッセージをアメリカ側の担当者に明確に伝えたことを明らかにし、「今週以降、アメリカ側に伝えつつ、トルコとして対抗策をとると述べている」と話した。

ゼイベクチ大臣は、アナトリア通信に会見を行い、アメリカが鉄鋼の輸入に25%、アルミニウムの輸入においては10%の関税を課すことに言及し、一部の国はこの決定から除外されることを述べた。

ゼイベクチ大臣は、一部の国々は一時的に、一部の国々は一定数の適用によって免除されると述べ、EU、韓国、ブラジル、メキシコ、カナダなどの国々はこの課税適用外とされると述べた。

ゼイベクチ大臣は、トルコ、インド、中国などの国々はこの課税の対象外とされないと説明し、アメリカ側の担当者らにメッセージを書面と口頭で伝えたと述べた。
ゼイベクチ大臣は、トルコのアメリカへの鉄鋼分野での貿易額は赤字であることを説明し、次のように続けた。
「アメリカに11億8000万ドル規模の輸出を行う一方、13億ドル以上の輸入を行っている。我々はアメリカ側にこれらのことを明らかにし、非常に明確に説明した。トルコは今回の課税から除外されるべきだと述べた。世界貿易機関でも我々はいくつかの試みを行っている。直近では、今週以降、アメリカ側に通知しつつ、トルコとして対抗策を取ると述べている。われわれも同様に、トルコがアメリカから行ってきた輸出において、彼らが明らかにした主張と同様のことを明らかにしつつ、彼らに対し対抗策を取りうることを述べた。これを早急に実行する。今後、トルコ・アメリカ間の貿易において、アメリカによりマイナスの影響を与える時期に入りうる。しかし我々は対話の門は常に開けている。」

■アメリカの昨年の鉄鋼輸入のうち6%はトルコから

アメリカ合衆国商務省国際貿易局のデータによると、アメリカは、昨年3460万トンの鉄鋼を輸入している、世界最大の鉄鋼輸入国だ。アメリカの鉄鋼輸入量は、2017年には前年に比べ15%の増加を示した。

アメリカが昨年もっとも鉄鋼を輸入した国は、580万トンを占めるカナダだった。同国の鉄鋼輸入においてカナダの占める割合は17%を記録した。カナダの次に、14%を占めるブラジル、10%を占める韓国、9%を占めるメキシコ、8%を占めるロシアが続いた。

トルコは、昨年6%を輸出し、アメリカにとって6番目の鉄鋼輸入国となった。アメリカが鉄鋼を多く輸入している他の国々には、日本の5%、ドイツの4%、台湾の3%、中国の2%が並ぶ。

トルコ統計委員会のデータによると、昨年トルコは約138億ドルの鉄鋼および鉄鋼製品輸出を実現させた。輸出の約9%にあたる12億ドルの部分がアメリカに対して行われた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:44785 )