トルコ、米大使召喚―エルサレム大使館移転に抗議
2018年05月15日付 Hurriyet紙

トランプ米政権が在イスラエル米大使館をテルアビブからエルサレムへ移転させることに伴い、アンカラ・ワシントン間の危機にもうひとつ新たなものが加わった。米国の決定に反発を示したトルコは、駐ワシントンのセルダル・クルチ大使を協議のためトルコへ召喚した。クルチ大使が協議のためトルコへ召還されたことに関連する初めての説明が米国防総省から届いた。パホン米広報官はトルコの大使召還の決定がワシントンとアンカラとの協力関係に影響するか否かとの質問に対し、「われわれは、緊密なNATO同盟国であるトルコと様々な共通の安全保障上の懸念についての共同作業を継続する。イスラム国を殲滅させる軍事作戦において我々の不可欠なパートナーであり続けている」と述べた。

ポンペオ米国務大臣は、大使館開設に関する15日の書面での発表で、「私は誇りを持って祝う」と表現し、国務大臣に就任後初めての外国訪問をイスラエルで実現した。今日までドナルド・トランプ米大統領の数多くの外交政策の実現に反発を示すことを避けてきた米国議会はエルサレムとガザで起きていることについても大部分は沈黙を貫いた。

トルコが駐ワシントンのセルダル・クルチ大使の召還をどれくらいの期間で打ち切るかは不透明である。アンカラは、最近では2010年におけるアルメニア人虐殺という主張に関連する法案が米国の国会議員からなる国会外交委員会で承認された後、当時の駐ワシントンのナムク・タン(トルコ)大使を召還した。

■米国訪問

クルチ駐米大使が協議のためアンカラへ召還された状況で、メヴリュト・チャヴシュオール外相が以前から計画されているポンペオ米国務長官との会合のためのワシントン訪問を期待することは現実的でない。アンカラは、米国とのメンビチで合意した覚書を実行するため、少し前にポンペオ米国務長官と包括的な協議を始めることを求めており、チャヴシュオール外相のワシントン訪問の時期を探っていた。ポンペオ米国務長官は、長官に就任した翌日に参加したブルリュッセルでのNATO外相会議の空いた時間(4月27日)に、チャヴシュオール外相と短い会合をおこなった。その会合の後、チャヴシュオール外相が5月にワシントンを訪問することで原則合意した。
大使館開設(問題)とともに、開設を理由とするエルサレムとガザの間で多数の子どもも含んでいる抗議の人びとへのイスラエルの激しい暴力に対し米国が沈黙したままであることも、アンカラの観点からこの問題を深める要因のひとつとなっている。

■米国防総省の初めての説明

米国国防総省(ペンダコン)のエリック・パホン広報官は、トルコによる大使召還の決定がワシントンとアンカラの間の協力関係に影響を与えるか否かとの質問に対し、「われわれは、緊密なNATO同盟国であるトルコと様々な共通の安全保障上の懸念についての共同作業を継続する。イスラム国を殲滅させる軍事作戦において我々の不可欠なパートナーであり続けている」と述べた。

■ワシントンでのレセプションは祝賀会となった

世界から米国へ降り注ぐ非難にもかかわらず、ワシントンでいくつかの小さな規模の抗議を除き、ワシントンは平静だ。イスラエルの駐ワシントン大使が月曜日の夜に開催した「独立の日」レセプションはほぼ駐エルサレム大使館(開設)を祝うものであった。レセプションに参加したマイク・ペンス副大統領は以下のように語った。「我々はイスラエルとともにある。イスラエルの問題は我々の問題でもあり、その価値あるものは、我々にとっても価値あるものだ。その闘争は我々の闘争でもある。我々はイスラエルとともにある。なぜなら、過ちよりも正しさを、悪いことをよりも良いことを、迫害よりも自由を、我々は信じているからだ」。

<以下略>

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(翻訳者:岸田圭司)
(記事ID:44793)