月、見えた見えない?宗務庁、論争にピリオド
2018年05月16日付 Hurriyet紙

イスタンブルのムフティー、ハサン・キャーミル・ユルマズ教授は、三日月が見えたかどうかという議論に関して、「毎年ラマザンが来るたびに、残念ながらこのような論争が起こる。トルコのラマザンの暦は正しい。なぜならトルコは、ラマザンを計算の上で定めているからだ」と話した。

イスタンブルのムフティー、ハサン・キャーミル・ユルマズ教授は、毎年ラマザンが来るたびに三日月が見えたか見えなかったかの議論が起こると指摘し、「トルコのラマザンの暦は正しい。なぜならラマザンをトルコは、計算の上で定めているからだ」と話した。

ユルマズ氏はラマザン初日、ヌールオスマニィエ・ジャーミーの庭にある付属施設で、「ハロー・ファトヴァー(法的判断)」ダイヤルを通して市民からの質問に答えた

ある市民が、三日月が見えず、このために多くのムスリムの国で今日断食ができなかったこと、これがソーシャルメディアでかなり議論となっているとして、「トルコのラマザンの暦は正しいのか?私たちは今日何に基づいて断食を始めたのか?」と質問をした。

ユルマズ氏は、毎年ラマザンが訪れる度に、三日月が見えたのか見えなかったのかが議論になっていると指摘して、トルコのラマザンの暦は正しいものだと述べた。

■「トルコのカレンダーは計算の上で作られている」

トルコのラマザン・カレンダーは計算に基づいて決定されていると述べたユルマズ氏は、以下のように話した。

「至高なるアッラーはコーランにおいて、『月も太陽も計算の枠内で動く』と仰せられ、私たちが計算によって活動することを命じました。しかしながら我らが預言者には、『私たちが文盲であるため計算を知らない。ラマザン月に三日月が見えたら断食を始める。次のシャウワール月に三日月が見えたら断食をやめる』というハディースがあります。当時の条件ではそうするべきでした。しかしながらテクノロジーがこれだけ発展し、何年も後の月の運行が確認できる時代では、勿論、計算が重要な地位を占めます。またトルコが以前の会議で採択した決定がある。この決定によれば、世界のいずれかの場所で三日月が見えたら、他の場所でも見えたという意味になります。この決定に従って、トルコは暦を発表しました。昨晩、アメリカのカリフォルニア州で三日月が見られたようです。この情報が私たちに届きました。そこにいるイスラムのグループは、三日月を見たため断食を始めたのです。」

世界のどこかの場所で三日月が見られた事を強調するユルマズ氏は、「トルコが計算に基づいて行った計算は正しい。トルコで断食を開始した我が兄弟たちは、神聖なラマザン月に到達したことを確信してほしい。この意味でも、ソーシャルメディアでシェアされていることを信じないように。ラマザンと断食の開始、そしてその暦について、トルコに間違いはありません。即ち、トルコが行ったことも計算も正しいのです。このような推測に価値を与えてはなりません。市民の皆さまには心穏やかでいてほしい」と話した。

■「断食を行えない人は施しを行わなければならない」

重い病で、断食が行えなかったこと、後でカダー(断食のやり直し)を行うこともできないというある市民からの、「断食が行えない。どうすればいいのでしょう?」という質問に対しては、ユルマズ氏は以下のように返答した。

「病気のために断食が行えない人の状況については、コーランにはっきりとした判断が書いてあります。彼らは毎日他の人に対して施しを行う。この施しの程度は、ラマザンの喜捨くらいです。断食を行えなかった日ごとに、行った喜捨と同じ金額の施しを行わなければならない、イスラムの素晴らしさはここにあります。我々の崇高な宗教は、礼拝すら行えなかった時は、これを社会の一部の人々の困窮を救うためのシステムとしたのです。

あなたは断食を行えないのでしょう、しかしながらこの事に対して、一人の貧しい人に施しを行うのです。これは素晴らしい方法です。」

ユルマズ氏は、「ヘアトリートメントと毛染めは断食を断つのか?」というある女性からの質問には、「毛染めとヘアトリートメントは断食を断つ行動、営為ではない」と答えた。

ニコチンパッチは断食を断たせるのか?」というある他の市民に対しては、イスタンブルのムフティー、ユルマズ教授は、以下のように答えた。
「ニコチンパッチは断食を断たせません。なぜならそれは口からもしくは鼻から直接に吸引するものではないからです。香水をつけるようなものです。香水はつけたときに肌になじんだり、空気に紛れて消えるが、ニコチンパッチはちょうどこのようなものです。私たちの本ではこのように考えられており、これは断食を断つことにはならないと表現されています。」

ユルマズ氏はまた、利子がハラム(禁止)であるかどうか、抜歯と、朝のアザーンが詠まれ始めた時に物を食べたり飲んだりすることの断食への影響についての質問にも答えた。

「ハローファトヴァー」ダイヤルには、通常平均して1日200件の電話が来ており、これに答えていると述べたユルマズ氏は、「ラマザン月にはこの数は1000件になる。これはかなりの数字です。 人々の質問に回答しています。ラマザンの初日には、私が人々の質問に答えたいと思いました」として話を締めくくった。

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(翻訳者:堀谷加佳留)
(記事ID:44800)