死にゆくマルマラ海―汚染深刻
2018年05月18日付 Cumhuriyet紙


イスタンブル水道公社(ISKI)の下水処理水をマルマラ海深部に排出するためのパイプに、亀裂があり、これにより海と都市部の両方で環境汚染が起きているという主張があった。

共和人民党(CHP)国会議員タルク・バルヤル氏はこれについてイスタンブル広域市へ質問状を送付した。

バルヤル議員は「プリンス諸島近辺の排出用パイプに損壊部分がある。さらにバルタリマヌ方面のパイプには崩壊が見られ、ごみで埋まっている。このため、下水処理水はバルタリマヌ川に流出している。」と述べる。

マルマラ海が毎日少しずつ確実に汚染されている。
イスタンブル水道公社は毎日イスタンブル中から来る下水を下水処理場へ集めた後、事前処理及び生物学的処理施設での処理を経て、最終的にマルマラ海深部に排出している。

タルク・バルヤル共和人民党議員は、このパイプに亀裂があり、これにより環境汚染を引き起こしていると断定した。

バルヤル議員は「入手した情報によると、このパイプの重要な部分がカメラ監視されていないことが判明した。
監視下の重要部分では損壊があると言われている。
これらの破損によりあちこちで排水が流出しており、深刻な環境汚染を引き起こしている」と述べた。

■珊瑚はなぜいなくなったのか?

「例を挙げるとプリンス諸島付近の排出パイプに深刻な損壊が起きている。
さらにバルタリマヌのパイプでも起点すぐのところで崩壊が起きており、ごみで埋まってしまっている。

このため、処理水の一部はバルタリマヌ川へ排出されており、これも深刻な環境汚染を起こし悪臭の原因となっている」とバルヤル議員は述べており、深部排出パイプを全て、直ちに点検・メンテナンスを実施する必要があるのだと強調した。

バルヤル議員は排出パイプにおける問題がマルマラ海汚染を起こしているともう一度述べ、「汚染が海中生物の生態に影響している。
マルマラ海における魚類の種類の減少、環境汚染によりプリンス諸島近辺の赤珊瑚が種の絶滅のリスクの域に入っており、同地域から移動したことは、この影響の一例だ」と話した。

■バルヤル議員は汚染の規模を質問

イスタンブル広域都市の先日行われたセッションで、タルク・バルヤル議員はこの話を議題として持ち出し、提出した質問状では以下のとおりの文言を使用した。

* 海深部の排出パイプのカメラ監視を開始して以降、いくつのレポートがイスタンブル水道公社(ISKI)へ届いたか。

* ISKIへ届いたレポートによって、排出パイプにおいてどのような問題があると判明したか。

* ISKIへレポートが届いた後、排出パイプへどのような保守作業や修繕が実施されたか。

* 本日までにカメラ監視手続きが行われていない排出パイプはあるのか。

* 海深部の排出パイプで起きた故障、漏れ、また損壊部分により起きたマルマラ海への汚染はどのような規模か。この汚染に関連する環境評価は実施されたか。
 実施されたのであれば、発生した汚染がマルマラ海へ与えた被害はどのような規模か。

* 環境汚染に関連した、海中生物の生活圏へのネガティブな影響は見られたか。
 マルマラ海の赤珊瑚の移動は(処理水の)漏水によるものではないか。

* バルタリマヌ川で起きている環境汚染や悪臭の原因が、バルタリマヌ下水排出パイプの崩壊のためだということ、また処理水の一部が川へ排出しているためだという話は正しいか。

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(翻訳者:山口南)
(記事ID:44809)