AKPの閣僚経験者に、新戦略
2018年05月24日付 Hurriyet 紙


国会議員候補者リストに載る大臣らのうち一部が、公正発展党(AKP)が選挙で315以上の議員を出す場合、辞任させ再入閣する可能性があると明らかにされた。

AKP内で首相を含む22人の大臣が国会議員のリスト入りしたことは、そうした人物達が新議会期では大臣とならないと解釈される中、党幹部は例外があることを明らかにしている。AKP幹部によると、もしAKPが315議席以上の国会議員を出すことができれば、その一部は辞任し大臣職を続投することができる。しかし政党が315以下の国会議員を出した場合、すべての国会議員がトルコ大国民議会(TBMM)に[議員として]残ると考えられている。

■350の議席を得よ

ビナリ・ユルドルゥルム首相含む22人の大臣が国会議員リストに載り、各県のリストの上位に名を連ねていることは、こうした人物達の将来の職務に関する憶測をもたらしている。舞台裏では、彼らは党内と議会で職務を担うと口にされる一方、再入閣するための一定の条件が明らかにされている。

党幹部によると、22人が大臣として再任されるには一つ条件がある。タイイプ・エルドアン大統領は、AKPが議会で多数を得る上で問題が生じるとの主張により、リストをより強力なものにする計画を練り、国会議員の数が予想を上回った場合にのみ、リストの載った人物達の一部を辞任させて大臣とすることにするが、数には限りがある、といわれている。

AKP党員によると、この件に関する重要な分岐点は315人の国会議員である。党は、定員600人の国会議員のうち315以上の議席を得れば、リスト入りした大臣らを辞任させ、入閣させることになる。もしAKPの国会議員数が315を下回れば、誰一人として入閣させない。これは、エルドアンのBとCプランであるといわれている。

党幹部は、「大統領は大臣らに『350議員を得よ、あなたたちを大臣にしよう』とのメッセージを与えたかのような」と論評を行っている。

■ユルドウルムが望む

ビナリ・ユルドルゥルム首相が議員リストに載せられたことも噂されている話題のひとつである。エルドアン大統領がこの問題を本人に諮り、ユルドルウルム首相が議員候補になることを選んだという。ユルドゥルム首相が、ここ暫くTBMM議長を望んだと言われている。党員によると、リスト上の最大の驚きは、エネルギー・天然資源省大臣のベラート・アルバイラクが国会議員候補者として載ったことである。党の国会議員数が一定数を記せば、再入閣となる人物の中にアルバイラクの名も挙げられている。

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( 翻訳者:内山千尋 )
( 記事ID:44822 )