獄中の大統領候補デミルタシュ、選挙公報のためアンカラへ移送
2018年06月08日付 Cumhuriyet 紙


HDP(人民の民主主義党)の大統領候補であるセラハッティン・デミルタシュ候補は、TRTで放送予定の10分間の政見放送のため、エディルネ刑務所からアンカラへ2度移送される予定だ。インジェ候補は、TRTで10分間の政見放送を行う権利を行使しない。

YSK(高等選挙委員会)は、HDPの大統領候補であるセラハッティン・デミルタシュ候補を、政見放送のためにTRTアンカラ・スタジオへ移送することを決定した。エディルネ刑務所への外出申請が2回に分けて行われたため、2回に分けてアンカラへ赴くことになる。このような措置は、世界の政治史において初めてのことだ。

昨日、大統領候補とその政党が行うTRTでの公式の政見放送について、その権利を行使する候補者の放送順を決める抽選がYSKで行われた。抽選の結果、6月17日にTRTが放送する10分ずつの公式政見放送では、ドウ・ペリンチェキ候補が初めに演説することになった。続いて、10分ずつ空けてタイイプ・エルドアン候補、セラハッティン・デミルタシュ候補、テメル・カラモッラオール候補、メラル・アクシェネル候補が演説する。6月23日の政見放送は、カラモッラオール候補、アクシェネル候補、エルドアン候補、ペリンチェキ候補、デミルタシュ候補の順で放送される。

この件についてYSKが決定を下した。この決定によるとデミルタシュ候補は、拘留されているエディルネ刑務所からTRT総本部のアンカラ・オラン放送局S1スタジオへ移送される。デミルタシュ候補は、6月17日の演説については6月13日に、6月23日の演説については6月22日に、TRTのスタジオで収録を行う。

一方、政党の政見放送についても抽選結果が明らかになった。

6月17日はSP(至福党)、MHP(民族主義者行動党)、善良党、HDP、CHP(共和人民党)、AKP(公正発展党)、祖国党の順で、6月23日には祖国党、善良党、AKP、CHP、HÜDAPAR(自由主義党)、SP、MHPの順で、代表者が演説を行う。YSKの決定はHDPで好意的に受け止められており、デミルタシュ候補の政見放送がTRTのスタジオで行われるにあたっての十分な支援を行うため、HDPが法務省に申請を行う見込みだ。

この申請では、デミルタシュ候補の政見放送がアンカラで収録される間とともに、必要とあればTRTの職員が刑務所へ赴き、収録を行うにあたっての支援を要求できるということが明らかになっている。

■インジェ候補は拒否

ムハッレム・インジェ候補は、政見放送をYSKに届け出なかったため抽選にも含まれなかった。インジェ候補は前日シャンルウルファで行われた集会で、「大統領候補には10分ずつ、2回にわたって演説を行う権利がある。ばかばかしい。私は政見放送などしない。「私への親切のつもりか?ここには私の兄弟であるウルファの農民、チャイを収穫するリゼの人々、オレンジを収穫するアダナの人々の額に浮く汗がある。あなた方は誰の財産を誰に与えているのか?」と私は言った」と述べた。

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( 翻訳者:神谷亮平  )
( 記事ID:44893 )