イラン・トルコ間の鉄道往来、復活へ
2018年06月12日付 Hurriyet 紙


ヴァンにおいて、テロ組織であるPKK(クルディスタン労働者党)の攻撃により2015年に運行停止されたイラン・ヴァン間の鉄道線が、安全上の問題が取り払われたため、6月15日に運行を再開する。

ヴァンにおいて、PKKのテロリストの攻撃によって3年間運行を停止していたイラン・ヴァン間の旅客列車サービスが、ラマザン・バイラムの初日から再開する。

治安部隊が、国における平穏と安全を確保することを目的にテロ組織であるPKKに向けて行い、成功した軍事作戦は、地域での社会的、経済的生活が正常に戻ることを保証している。
平穏が回復しつつある地域の観光地において、もっとも活発な時期を迎えた時にテロ組織の攻撃によって中止されたいくつかの催しも、再び開かれる見込みも出てきた。

ヴァンで列車の車両へのテロ攻撃により3年間運行が休止されたイランからの旅客列車の運行が、安全上の問題が取り払われたため、再開する。

■サービスはバイラムの初日に始まる

ファーティフ・チフチ副関税通商相は、アナトリア通信社に行った会見において、ラマザン・バイラムの初日から、イランから鉄道での旅客輸送を始めるという吉報をもたらした。このことが街にとって重大であり、活気を与える前進であることを強調したチフチ氏は、次のように述べた。

「近年私たちの県にイランの観光客からの大きな関心がある。カプキョイ国境ゲートはこの点において忙しい日々を送っている。今度、ヴァンへイランから鉄道でもって旅客輸送が始まる。これは私たちの県が、商店が、交易が発展するという意味において重大な流動性を与えるだろう。ヴァン県民としてそのために適切な基盤を整えなければならない。皆で観光客を最高の形で私たちの県でもてなし、サービスの質を向上させましょう。これを行うことで継続性がもたらされ、旅客流入が一定数になる。人々にとっては大きな収入源となる。」
過去に運行されていたイランからの旅客列車がいくつかの問題によって休止されたことを思い起こさせたチフチ氏は、バイラムの初日に運行を開始する旅客列車の運行が、継続することを願った。
チフチ氏は、ヴァン県民がいつもカプキョイ国境ゲートに配慮していることを指摘しながら、「私たちは国境ゲートに重要性を置いていたが、ここに来る私たちの客人の助けにもならなければならない。可能であればここの収容人数を増やし、旅行客がより長時間滞在することができるように、新たな試みを行う。」と述べた。

■客車が準備された

ヴァン県商工会議所所長ネジデト・タクヴァ氏も、イランとの関係の前進のため、アンカラでイラン大使と会合を行ったこと、旅客列車の運行についてもこの会合で取り上げられたことを述べた。
イラン人観光客がカプキョイ国境ゲートから列車で入国することを可能にすることが必要であると大使に伝えたと述べたタクヴァ氏は、次のようにコメントした。

「大使の発言によると、その準備はできており、客車の用意もあるが、ただ国内の関係筋が、特にヴァン県知事府によって安全に問題がないとの宣言がなされることを要求しているそうだ。このことを後で街へ来て県知事に書面で通知した。関係機関に対し、ヴァン県知事がその方向で働きかけていることは知っている。イラン人旅行客が列車で我が国へ入国することができるようになるという吉報を我々は得た。」

タクヴァ氏は、最近イラン人観光客が街へ強い関心を示していることを強調しながら、この前進が二国間で国民が快適に旅をするための基盤を形成するうえで重要であることを述べた。

■「ヴァンはトルコの最も安全な街の一つである」

旅客列車が2015年以来運行されなかったことに言及したタクヴァ氏は、次のように述べた。
「列車の客車にたくさんの攻撃があったことを知っている。この過程の後に私たちの国とイラン政府の関係者が旅行客が安全に旅をすることができるようにする目的でこのような予防措置をとったが、現時点において私たちの県が、トルコの最も安全な街の一つであるという真実を否定してはならない。すべての努力に感謝している。私たちはこの街に住み、ここはトルコの最も安全な街の一つである。3年の後イラン人旅行客が列車での旅でもって我が国へ入国する未来が開かれる。週に3便を予定しており、必要によっては客車の数を増やすことができる。我が街、そして経済的観点からとても重要な前進である。」
イランの首都であるテヘランから出発する旅客列車は、タブリーズ、サルマス、ホイの街を経由し、ヴァンに到着する。 

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:森彩音 )
( 記事ID:44916 )