ユルドゥルム首相、アレヴィー諸団体幹部とバイラム明けの宴
2018年06月16日付 Hurriyet紙


ビナリ・ユルドゥルム首相は、「1938年のデルスィムの出来事はとても痛ましいことだった。この国はこのデルスィムの痛ましい事件に向き合わないといけない。間違ったことを擁護する余裕はない。理に適ったことは、不可能なことではなく、そのように振る舞う機会はいくらでもある。従って、(現在は公式に認められていない)アレヴィー派のジェムエヴィの地位を定めることに決めた」と述べた。

ユルドゥルム首相は、アレヴィー諸団体幹部とバイラム(断食月後の祝祭)を祝った。バクルキョイのホテルで行われた祝宴には、ユルドゥム首相に加え、妻のセミハ・ユルドゥルム氏、イスタンブル市市長のメヴルト・ウイサル氏、公正発展党イスタンブル県代表のバイラム・シェノジャク氏などが招待された。ユルドゥルム首相は祝宴の冒頭、トルコ民謡「ハイダル ハイダル」を歌手と共に披露した。

ユルドゥルム首相はスピーチで、「アナトリアの大地は何千年にもわたり我々の故郷である。我々全員は一つだ。我々の間には違いもあるが、それこそが我々の最大の強みである。エルズィンジャンで生まれ育った者として、今我々がここに共にいることがどういう意味を持つのかをよくわかっている。我々皆の道は、神、預言者ムハンマド、正統カリフ・アリの道である。神は一つ、コーランは一つ、そして預言者はただ一人である」と述べた。

■テロは我々の頭痛の種だ

トゥンジェリ訪問の際の印象を語ったユルドゥルム首相は、「テロの心配が無くなった今、人々は安心しているだろう。テロは我々の頭痛の種である。テロのせいで各地域の発展は遅れた。投資は十分に行われなかった。若者は将来への希望を失った。この状況を悪用したテロ組織は、我々の子供たちを戦闘のため山に導いた。ペンを持つはずだった手には武器を持たされた。テロ組織は何千人もの無実の人々の命を奪ったのだ。テロ組織PKKが主張する『クルド人』問題はそもそも存在しない。クルド人にとってもトルコ人にとっても最大の問題はPKKという組織自体である。」

■これほど冷酷なことがあるだろうか?

ユルドゥルム首相はスピーチの続きで、「サカルヤで起きた痛ましい事件を思い出してほしい。この事件を起こした者たちを私は『人間』と呼ぶことはできない。これほど冷酷なことがあるだろうか。彼もまた命あるものである。なんとむごいことだ!人間が人の足を切ることができるだろうか?人間をあのように殺めることできるだろうか? 我々の先祖たちや伝統では、蟻を傷つけることすら罪とされてきた。従ってこれら痛ましい事件の発生は、残念ながら、回りまわって教育の影響ということができるだろう。教育は最優先事項である。あらゆる面から教育を、あらゆる年齢の人びとに施すことは必至である。社会においては敵対感情ではなく、慈しみの心を育まねばならない」と述べた。

■この国はデルスィムと向き合わないといけない

ユルドゥルム首相は、「今、もはや痛みを静め、未来を見据える時が来た。1938年のデルスィムの出来事はとても痛ましいことだった。この国はデルスィムと向き合わないといけない。間違ったことを擁護する余裕はない。あの時期デルスィムで対処したもの達を、今日このことを何らかの形で自己批判しないといけなし、口にせねばならない。国は間違いを犯すこともある。起こしてはならないのだが、間違いを起こしたことは事実だ。二度とこれら間違いを犯さぬために、この問題も議論の俎上に載せ、オープンに、そして誠実に社会で話し合う必要がある。死刑を執行するために裁判などを長引かせて被告の年齢を上げて、殺した人びとの心の痛みを静め、再発のないよう、オープンに話し合う必要がある」と話した。

■あらゆる人々が問題を抱えている

ユルドゥルム首相は、以下のように言葉を紡いだ。

「社会のあらゆる層が問題を抱えている。アレヴィー派の人びとだけに問題があるわけではない。あらゆる人々にはそれぞれの問題があるのだ。問題がないのは死人と狂人だけである。しかしこれら問題を我々の孫たちに残すことはない。何事にも臆することなく勇敢に立ち向かうのだ。しかし、正しい環境の中で話す必要がある。アレヴィー派の人びとに関係する根本的に問題を解決するために9.10回ほど議論の場を設けた。この問題を勇気をもって対処した。ここでわかったのは最低限の問題がちゃんと理解できていないことである。なぜ我々は分からないのか?それほど相違があるからだ!アリーなきアレヴィー派からアレヴィー派を単独の信仰のように表現しようとする者までと様々な見解があるからである。ここで残念ながら妥協点を見つけることはできなかった。私が確認したのはこのようなことである。理に適ったことは、不可能なことではなく、理に適って振る舞う機会はいくらでもある。従って、(現在は公式に認められていない)アレヴィー派のジェムエヴィを公認する方向で進めることに決めた。

一方で、祝宴の冒頭で歌を披露した民謡歌手が、首相の席にやってきてマイクを差し出したことを受けて、ユルドゥルム首相は、トルコ民謡「ハイダル・ハイダル」をデュエットした。ユルドゥルム首相が民謡を歌うのを、招待客たちは興味深そうに聴き入っていた。

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(翻訳者:章 由実)
(記事ID:44930)