イラク:ヒズブッラー大隊が警察と衝突するなか、イラク政治勢力は選挙法改正をめぐる連邦裁判所の決定を注視
2018年06月21日付 al-Hayat紙


■「ヒズブッラー大隊」が警察と衝突、バグダードの東に「厳戒地区」設置をめざす

【バグダード:本紙】

レバノンのヒズブッラーと組織上つながりがある「ヒズブッラー大隊」(カターイブ・ヒズブッラー)のメンバーからなる集団は、バグダードの東にあるパレスチナ通りで(警察と)衝突した。政府筋が本紙に語ったところによると、ヒズブッラー大隊は同地区を「厳戒地区」に変えようとしているという。また、選挙結果や改ざん疑惑の受け止め方をめぐって分断されたイラクの政治勢力は、今日公表される予定の連邦裁判所の決定に注目している。こうした中、この決定が、紛争当事者同士を和解させるものになるのではないかという予測がなされている。

治安部隊は昨日、バグダードの東にあるパレスチナ通り一帯を日中封鎖した。これは、警察と同地区を拠点とするヒズブッラー大隊のメンバーが武力衝突したことを受けてのことだった。複数の情報筋が明らかにしたところによると、ヒズブッラー大隊は、メンバーの一人が運転していた、治安案件で指名手配中の車両を止めようとしたイラク警察のパトロール隊を攻撃した。これによって少なくとも3人の警官が負傷した。ヒズブッラー大隊の拠点は包囲され、警察は指名手配者らが引き渡されない場合、本部に突入するという警告を発した。また、武装集団が治安部隊の要請を拒否したことで、衝突は昨日の午後に再発した。なお、武装集団はその後、指名手配らの引き渡しに同意した。

しかし、イラク警察は、衝突時に発砲した数十人のうちの一人を再度逮捕したと発表した。そして、「容疑者は乗っていた盗難車からカラシニコフを発砲した」と声明で述べた。目撃者と複数の公式筋が本紙に語ったところによると、ヒズブッラー大隊はレバノンのヒズブッラーと組織的につながりのある武装集団であり、イランの「ゴドス軍団」のガーセム・ソレイマーニー司令官が直接監督している。そして、バグダードの東にあるパレスチナ通り一帯を、ヒズブッラー大隊専用の厳戒地区にしようとしているという。

今回の衝突は、改ざん問題や選挙結果をめぐる論争に決着をつける連邦裁判所の決定を、イラクの政治勢力が待っているなかで起きた。連邦裁判所の報道官は、一昨日以下の通り表明した。選挙結果が明らかになった後に開かれた本会議において、イラク議会が可決した選挙法の改正に対し、フアード・ムアスーム大統領は、その正統性を問う憲法上の申し立てを行った。この申し立ての審理は、9人の裁判官で構成された連邦裁判所によって本日行われる予定である。

(後略)

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(翻訳者:伊藤隆・小泉真歩・若命祥子・横手稜太朗)
(記事ID:44958)