イラク:多発する車両強奪事件を受け政府が対策を本格化させる
2018年06月14日付 al-Hayat紙

■強奪グループからバスラの道路を保護することを要求

【バスラ:アフマド・ワヒード】

バグダードの560キロメートル南に位置するバスラ県の複数の国境沿いの町は、高速道路上で強奪事件が多発していることを受け、当地域の治安を強化することを要求した。

ズバイル町地元議会の公安委員長マフディー・リーカーン氏は『ハヤート紙』に対し「委員会はバリケードと監視所、そしてパトロール部隊を設置することを通して多発している車両の強奪事件とそれによって住民たちが恐れたり財産に被害が及んだりすることを防ぐ為に、町の各区と中心部を結ぶ幹線道路の治安を強化するよう要求しました」と述べ、更に「強奪行為に加え、車両に対する待ち伏せ場所の設置を生業とし始めたグループが存在します。被害を受ける車両の中には特にイラク以外のナンバープレートを付けたものやクウェートの国境と接するサフワーン通行所を通ってやってきたもの、そして国際幹線道路を経由してバグダードやナジャフ、カルバラーへと向かっているものが多いです」と明らかにした。

また同氏は「これらの強奪グループはイラクへの入国手続きを円滑化するための専門部署に勤めている別の者達の支援に基づいて活動しています。こうした者達はそれらのグループのメンバーに来訪者とその所有する車両の情報を提供している為、強奪行為が容易になっているのです」と指摘し、「このような一連の行為はイラクが近隣諸国との対外関係問題を鎮静化しようとしている中で、両国間同士の問題にまで発展する犯罪へと繋がってしまう恐れがあります」と注意を促した。

ズバイルはバスラの最も重要な町の一つとされている。同地は国内で最大規模の油田と近隣諸国との陸海の国境を有しており、石油エネルギー分野に携わる多くの企業にとっての目的地となっている。またそれらの企業の一部は探鉱作業や契約の締結を監督する為の外国人チームを派遣することを必要としている。

治安部隊は交通渋滞と行楽地や市場に集まる大勢の旅行者で賑わうイード・フィトル(断食明けの祝祭)の前に当地域における治安を強化する計画を実行するよう努めている。

またズバイルのアッバース・マーヒル町長は「諜報機関と国家安全保障部隊のメンバー達に加え、地域警察の部隊と交通警察、そして緊急対応部隊がこの治安計画に参加しています」と述べ、「この計画は指名手配犯たちの逮捕状の執行を強化し、彼らを司法の場に送ることを目的としています。このことが治安の回復を反映する重要なメッセージを送ることになるということは言うまでもありません」と強調した。

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(翻訳者:鈴木陽也、滝沢侑也)
(記事ID:44963)