シリア系男性による少女暴行事件に町は一触即発―ガーズィアンテプ
2018年07月05日付 Hurriyet 紙


ガーズィアンテプで、シリア国籍の本名不明の60歳の男性が公園でダウン症の5歳の少女に対して性的虐待を行ったとの情報が流れ、近隣は騒然とした状態となった。シリア人の家の前に集まり、投石やリンチを行おうとした群衆に対して警察が催涙ガスを撒いて干渉した。

シリア人家族は地区から無理やり追い出された。県知事府はまた、虐待を受けたと言われる子供の特定作業を継続していると声明を出した。一方、この事件に関連してソーシャルメディアを用いて混乱を図ったとして16人に対する法的手続きが開始された。


事件は夕方、ギュミュシュテキン街区で起きた。情報によるとシリア国籍の本名不明の60歳の男性は6月5日に公園で5歳のダウン症の少女に対して性的虐待を働いた。またこれを目撃した人々がシリア人にとびかかろうとすると、このシリア人は走って10メートルほど離れたところにある家に入っていったという。

■警告なしの攻撃

まもなく、情報は広まり、シリア人の家の前に近隣の住民が集まってきて、石で攻撃をした。通報により多くの警官が派遣された。警察は住民を落ち着かせようと長時間努力したが家への投石とリンチによってシリア人に報復をしたいと考えていた群衆は警告を聞くどころか反抗的な態度を続けた。

■催涙ガスの投射

このため警察は催涙ガスを群衆に撒いた。その後シリア人男性は家の前にとめてあった警察のバスに保護された。車両の後ろから投石しようとした人を遮ろうとした際、警察車両の窓も割られた。機動隊が群衆を解散させた後、シリア人家族は特殊な装甲車両に収容され、街区を離れた。

■我々は死刑を望む

容疑者は拘束されて警察に連行され、容疑者の家族は安全確保の点から別の場所に避難した。近隣の緊張は長い間続き、市民たちは「我々は死刑を望む」とのスローガンを掲げた。

■警備態勢をとった

警察はシリア人の家の周辺での警備態勢を継続し、市民に平静を取り戻して自宅に戻るように呼び掛けた。ファルク・カラドゥマン県警察署長も現場に来て市民に話をした。この間騒ぎの中で暴力を受けた一人のシリア人は救急車でエルスィン・アルスラン博士記念国立病院に移送された。

■県知事府「身元特定の調査中」

ガーズィアンテプ県知事府は少女に対して性的虐待を働いた疑いでシリア国籍の容疑者を拘束して司法による捜査が始まったと発表した。

県広報局の書面での発表では、夕方19時にシャーヒンベイ郡ホシュギョル街区にある公園で仮称R.Cという60歳のシリア人容疑者が小さな少女に対して性的虐待を行った疑いがあるという理由で暴行を受けているとの通報があったと発表された。

発表では以下の内容が伝えられた
「現場に派遣された警察の手によりR.Cという名の容疑者が拘束され、司法捜査がはじめられた。虐待を受けたと言われる少女を特定する身元調査も続けられている」

■ソーシャルメディアを通じて拡散、炎上を狙う

一方、虐待の疑惑についてソーシャルメディアを通じて拡散、混乱に駆り立てようとしたとして16人に対して法的措置が取られたことも発表された。

県知事府が行った2つ目の報告ではシャーヒンベイ郡ホシュギョル街区で身柄を拘束されたR.C容疑者が子供に虐待を行ったという情報を受けて、襲われることで事件が始まったと発表された。

その発表の中で以下のような話も伝えられた。
「今回の虐待事件を口実にソーシャルメディアを通じて拡散、市民に対して呼びかけ煽ることによって社会を混乱状態にしようとしたことが判明した16人に対して法的な手続きが開始された」

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( 翻訳者:本岡篤也 )
( 記事ID:45022 )