パレスチナ:イスラエルの裁判所がエルサレムのハーン・アフマル村の取り壊し作業中止を決定
2018年07月05日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエルの裁判所がエルサレムのハーン・アフマル村の取り壊し作業中止を決定

【ラーマッラー:本紙】

木曜(7/5)夜、イスラエル最高裁判所は、占領地エルサレムの東に位置するベドウィンの村ハーン・アフマルの取り壊し作業を中止するとの「差止命令」を発行した。

今回の判決は、非政府組織「パレスチナの入植地建設と壁への抵抗委員会」委員長ワリード・アッサーフ氏が、数日前から同村で座り込みを行っている連帯者らと記者団に対して行った声明によれば、イスラエル当局による同村の取り壊し決定を拒否するものだという。

アッサーフ委員長は、同委員会の弁護士らはイスラエル最高裁判所(最高司法機関)より、7月11日までハーン・アフマル村の取り壊し作業を中止する差止命令を取得することに成功したと述べた。同氏は、ハーン・アフマル村との連帯活動は今後も続くと強調した。

7月5日より以前には、イスラエル占領軍は同村が軍事閉鎖地域であるとの口実で、住民との連帯を表明しようとする欧州諸国の外交官らの同村への到着を妨げた。

『AFP』によると、それら外交官らはフランス、スウェーデン、ベルギー、イタリア、アイルランド、スイス、フィンランド、スペイン総領事と駐イスラエルEU大使である。彼らは村内でヨーロッパ諸国が資金提供している学校への訪問の許可を求めたが、イスラエル占領軍はその許可を受け入れなかった。

昨日(7/4)、占領軍は村の取り壊しに備えて封鎖を開始した。そのため、住民や連帯者との対立が生じ、多くのパレスチナ人の負傷者が出た。その中には、PLO執行委員会委員兼エルサレム担当相のアドナン・フセイニーが含まれる。

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( 翻訳者:庄司 有沙 )
( 記事ID:45029 )