Abdulkadir Selvi コラム:新閣僚へ期待すること
2018年07月16日付 Hurriyet 紙

1920年4月23日アンカラのハジュ・バイラム・ジャーミー(モスク)で金曜礼拝が行われた。礼拝後、聖なる旗が掲げられ、祈りを唱えながら議会の前まで運ばれた。羊を生贄として捧げて祈りを行った後、最長老であるスィノプ県代表シェリフ・ベイのスピーチとともに第1議事堂は開幕した。

この日から98年後、大統領と閣僚がハジュ・バイラム・ジャーミーで礼拝後、第2議事堂に集まった。

閣議は第2議事堂で行われたが、第1議事堂の精神が支配的であった。

トルコは、総選挙の6月24日にとともに単に新たな時代のみならず、新たなシステムに移行した。トルコの民主化運動において重要な一里塚であった参謀本部が防衛省の管轄下になった。[2016年]7月15日のクーデターの2周年の日である。実際に、最も7月15日にふさわしかった。7月15日、この国民は単にクーデターを阻止しなかっただけでなく、国を救った。新時代と私は呼んだ。

国会議長選出の際、私は議事堂で公正発展党グループの中にいた。この種の重要な会議では閣僚の一人が登場すると、一人は退出するものである。初めて議会に閣僚がいなかった。なぜならば、新時代では、閣僚は国会議員でないため議会にいる意味はないからである。しかし、私は何年も議会記者をしていたため驚いた。閣僚や政府のいない議会があるのかと考えた瞬間だった。私自身を新しい制度に適用させるよう努めた。来週には閣僚として職務を始め、新たな人物達に引き継ぐ前閣僚も不思議な感情を抱いているだろう。大臣職は引き継いだけれども、新しい大臣は政府の着くべき場所にはいないのである。故オザル氏は、大統領に選出された際に、野党からの反発について尋ねると、「彼らは慣れるだろう。慣れるだろう」と言った。新しい制度にも私たちは慣れるだろう。しかし時間はかかるようである。

■袖をまくり上げる

もちろんこれはことの政治的な側面である。さらに実際面もある。新しい大臣たちと私は話した。彼らは成功するため大きな決意をもって職務に臨んだ。他人にあれこれ言われる前に、彼らの頭の中にある事業の実現について大きな決意を持っていると見ている。大臣職とは人を粉々にする機械であることに気づいており、粉々にされて去る意図は全くない。若年にしてに自分たちに提示された機会を意識して、「いかなる言い訳も成功の代わりにならない」という理念によって行動している。

新しい時代が始まっている。エルドアンのリーダーシップで若い大臣旋風が吹き荒れるように見られている。すぐに袖をまくり上げて仕事を始めた。トルコもこの必要性を感じている。

ああどこかに書いてください。この若い大臣たちの中から将来スターが現れると。この間、公正発展党で大臣と党執行部として大きな貢献をしている人々が評価されると言われている。大統領エルドアンは若い大臣たちと新たな船出を飾った。ある意味では、[政権について]16年の後、公正発展党に若さというワクチンをうち、新鮮な血を輸血した。しかし、経験のある人々も議会で委員会の委員長職、諸機関で登用されるだろう。前大臣たちの一部は、8月18日に行われる党大会で党執行部に就任する。

■テロ対策法

新たな時代には、非常事態を解除して良好な開始を行うだろう。ギュレン派とPKK(クルディスタン労働者党:非合法)の脅威は続いており、シリアとイラクでの軍事作戦は続いているため、法的な空白を作らないことが目指されている。そのため、30項目からなるテロ対策法案が提出される。非常事態が恒久的になるとの議論が生じうる。フランスも非常事態を解除して同じことを行った。正常化すれば新たな法的是正を行うのか、そのことはわからない。しかし、部分的な非常事態宣言、一時的な外出禁止令、都市部でのデモ行進を安全上の理由で中止すること、逮捕と拘束期間の延長といった条項がもたらされる。30項目からなる提案は水曜日に議会に提出され、来週に法律化されると予想されている。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:45069 )