イラク:各地でデモ、参加者は脆弱な公共サービスに抗議(1)
2018年07月14日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■デモが続く中、サフワーンのクウェートとの国境で抗議活動が発生

【バグダード:本紙】
 
南部の県では、8日日曜に始まった失業に対する抗議デモが続いている。抗議はバスラ県で始まり、その後ジーカール県、マイサーン県、ナジャフ県、バービル県など他の南部の県に波及した。

数百人の人々が14日朝、マジュヌーン油田の前やクウェートとの国境に位置するサフワーン国境検問所の前でデモを行った。彼らの要求は雇用や公共サービスの改善である。

また、数百人のイラク人が13日金曜夜、ナジャフ国際空港に押し入り、同日の離発着を停滞させた。バスラでのデモ以降、彼らは抗議の対象を脆弱な公共サービスや汚職へと拡大している。

空港の設備や備品に対する破壊行為や妨害行為は長時間にわたったが、空港の運営側は離発着が通常の秩序ある状態に戻ったと述べた。同時に、無力な治安部隊を前にデモ参加者の中に「侵入した者たち」が破壊行為を行うよう扇動したとして、デモの責任者らを非難し、提訴を決定した。

一方、医療関係者の語ったところによると、ジーカール県ナーシリーヤ市では、抗議者らが県庁舎前に集結したのち、複数のデモ参加者や治安部隊の兵士が負傷したとのことだ。

また、マイサーン県ではハイダル・アバーディー首相が所属するイスラーム主義政党であるダアワ党の支部前でデモが行われたと複数のメディアが伝えた。

マルジャイーヤ(宗教権威)は13日金曜の説教の中で、抗議者たちとの連帯を表明した。同師は、彼らは夏のむせ返るような夏の暑さが続く中、電力などの「公共サービスの深刻な不足」に直面していると述べた。

8日日曜にデモ参加者が死亡した以降、バスラ県では緊張が高まっている。当局者や目撃者らの語ったところによると、このデモ参加者の死亡は失業や公共サービスの不足、特に停電に対するデモを隔離する際に発砲があったことを受けての出来事であるとのことだ。

(2)へ続く

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( 翻訳者:赤司萌 )
( 記事ID:45070 )