エジプト:マルサ・マトルーフでベドウィン衣装の祭り
2018年07月18日付 al-Hayat 紙

■エジプトはマルサ・マトルーフのベドウィン衣装の祭りを祝う

【マルサ・マトルーフ : 本紙】

エジプト西部のマトルーフ県は500㎞にわたる海岸線を占め、その奥地の砂漠は300㎞にわたる。同地にはもとよりベドウィンの部族が住んでいる。そこでベドウィン衣装の初の祭りが開催された。この祭りは、風習や伝統を確固たるものにする活動の枠組みの中でマトルーフ県が最近誘致したものだ。

祭りはマルサ・マトゥルーフ市に隣接したシャイフ・ザイドリゾートで行われた。「ベドウィン衣装で入場」という文言が祭り会場に入るためのカギとなった。祭りは、ベドウィン的な性格を持ち、エジプトとリビアの国境地帯からなる近隣地域の人々が継承しているものを発信する活動の一環として行われている。祭りの責任者であるアティーヤ・シター氏は「過去を持たないものは今を持たない。そして未来を待ち望むべきではない。」と述べる。そして「この地から毎年恒例になるであろう祭りは、彼らの生活、とりわけベドウィン衣装を詳しく説明することで、人々の心の中にあるベドウィン社会において継承されてきた民衆の文化を強固にし、またベドウィンについて知ってもらうよう努めていく。そして、最も重要なことは、ベドウィンの子供たちがベドウィンの伝統と結びつくために祭りに参加することだった。」

祭りは馬術ショーから始まり、頭に「シャナフ」を被り、洋服、ズボン、刺繍が施された袖なしのシャツである「ベスト」からなるベドウィン衣装を纏った騎手たちがそのショーに参加した。祭りの調整役であるファルグ・ガビーヒー氏は以下のように語った。「我々は来訪者がベドウィンの雰囲気に浸れるよう心を砕いた。この祭りには緑茶・紅茶のティーポットや、アラブ人の家であるベドウィンのテントがあり、そして競馬に出場する騎手が乗った馬がいる。つまり、砂漠の環境に調和した形でのたくさんの美しさがあるのだ。」

さらに同氏は次のように指摘した。「今回の祭りでは『バターミルク』を配っている者もいる。これはフェヌリーグ(注:ハーブの一種)と塩気のあるの牛乳が混ぜた物で、胃にとてもやさしい。また、『マフルーカ』を配っている者もおり、これは小麦粉とナツメヤシからできたベドウィンの食べ物で、良い味がし、子供たちが大好きで取り合いになるほどだ。さらに、この祭りではベドウィン衣装を纏った最も美しい少年少女のコンテストも行われ、子供たちを応援するため、彼らに表彰状が贈られた。」

(後略)

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( 翻訳者:松浦葵 )
( 記事ID:45100 )