トルコ政府、沈静化にやっきーブルンソン牧師問題
2018年07月28日付 Cumhuriyet紙

アンドリュー・ブランソン牧師をはじめとするトルコで拘束中の米国市民及び職員の釈放をめぐるトルコ・米国間の緊張に、イスラエルとの取引疑惑がさらに加わった。米大統領ドナルド・トランプのブランソン牧師解放のための働きかけにより、イスラエルのネタニヤフ首相を通じ同国で拘束中のエブル・オズカン氏(トルコ国籍)の解放が要求されたことが示唆されている。トルコ側は、このような取引は「根拠がなく非現実的」であると否定した。米国の声明に対し前日時点で回答したトルコ政府は、米上院と外交委員会でトルコへ融資を供与しないとする草案が承認済みであることに対し、この時点では特に対抗措置を取っていない。

トルコ政府の目的は、両国間の対話プロセスを正常に戻すこととそれまでの間に危機が拡大するような動きを避けることだ。

■エブル・オズカン氏をめぐる動向

トランプ米大統領が7月14日にイスラエルのネタニヤフ首相に対し、オズカン氏釈放を要請したことをジュムフリイェット紙の取材で肯定した関係者は「トルコは取引を破棄した」との見方を示した。同関係者は、今回の会談がイスラエル・トルコ両国の関係正常化に結び付かないだろうとし、この状況ではブランソン牧師釈放がどうなるかが鍵となると述べた。外務報道官ハミ・アクソイが「全く根拠がなく、現実に即していない」と否定したイスラエルとの取引があったとする報道に対しては「(イスラエルとの取引が嘘なら)人類が月面を歩いたということも嘘だろう。トルコ側が取引を破棄したのだ」との見方を示した。7月18日のブランソン牧師の公聴の前の7月16日にエブル・オズカン氏が釈放されトルコに帰国したことについて、アクソイ報道官はイスラエルの裁判所で7月9日に釈放の決定が下されたと述べた。オズカン氏はこの日に仮釈放されたがイスラエルの検察庁は抗議した。

■草案失効の希望

トランプ大統領とマイク・ペンス副大統領の声明及びツイートが出る前日に激しい反論を行ったトルコ政府は、米上院外交委員会を通過済みの、トルコへ融資を供与する国際機関を阻害する草案については昨日反応を示さなかった。トルコ政府の期待は、米政府が外交上の対話プロセスに戻ること、提出された草案が次年度の法審議まで放置され実効力を失うことである。草案は上院と下院両院の総会を通過するため審議に時間がかかることから、選挙前のアメリカでは次年度の審議まで放置されるのではと期待されている。このためトルコ政府は緊張を増加させるような新しい動きを見せるのではなく、このまま状況をクールダウンさせようとしている。

チャヴシュオール外務大臣は、トルコは何者の脅しにも屈しないこと、法規則は例外なくすべての人に適用されることを強調したという。米国は草案提出前にトルコ政府に「絶対に通過させる」との脅しを伝えてきたが、トルコはこのやり方に反対し、「(釈放をしないことについて)これは法的な決定なのだ」という態度を守った。
関係者は、今回の両国の緊張は米国がトルコからの派遣団にビザ発給を停止する決定を下したことよりもトルコ国民に悪い状況であると述べ、両国とも相互に必要であることを指摘した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:山口 南)
(記事ID:45137)