チュニジア:シャーヒド首相は辞任を拒否し、議会の信任を求める(1)
2018年07月25日付 al-Hayat 紙

■シャーヒド首相は辞任を拒否し、信任に向けた試練に備える(1)

【チュニス:ムハンマド・ヤースィーン・ジュラースィー】

チュニジアのユースフ・シャーヒド首相は閣僚構成に微修正を加え、一か月以上空席であった内務大臣のポストに新たな大臣を任命した。他方でシャーヒド首相は、内閣改造の後、信任を得ようと議会に働きかけ、予算の赤字削減を約束した。

一か月の間ガーズィー・ジャリービー法務大臣が内務大臣の代理を担った後、ラシャード・フーラーティー氏が同ポストに任命された。シャーヒド首相は「新大臣は皆がお墨付きを与える国家の名士であり、治安に精通している」と述べた。

ラシャード・フーラーティー氏は無所属で、内務省の最も優秀な幹部の一人とされている。ブラーヒム前内務大臣が罷免される前には、ハーディー・マジュドゥーブ元内務大臣のもとで大臣官房長官を務めた。また、2011年の革命後、沿岸部のモナスティル県(チュニジア北東部)知事を務めた。同県は主要な県のひとつである。

シャーヒド首相は、意見の食い違いを理由にブラーヒム内務大臣を罷免していた。というのもブラーヒム氏(国家防衛隊司令官)は、ベージー・カーイド・セブシー共和国大統領に近いことから、政府内で有力者とみなされており、次期選挙においてシャーヒド首相との競合が予想されたからである。

シャーヒド首相は、内閣改造という枠組みにおいて議会の信任を得るために、今回の任命を発表したとみられる。

(2)へ続く

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( 翻訳者:博田智 )
( 記事ID:45141 )