深刻化するカールーン川の汚染はアーバーダーンとホッラムシャフル住民にとっての大いなる脅威である
2018年06月28日付 Jam-e Jam 紙


環境学の専門家は、「この国の南部における州の責任者たちは、農業廃水や下水といった汚染物質の川への流入を食い止めることに留意すべきであり、これは確実に問題を解決し飲料水を守る唯一の道である。」と述べた。

 司法長官であり、生活環境権の専門家でありホッジャトル・エスラーム(シーア派ウラマー)のアッバース・バルズギャル氏はジャーメジャムオンラインとのインタビューにおいて、イラン南部の水の危機の問題について指摘し、「フーゼスターン州では二つの大きな問題に直面している。一つは水の塩分濃度問題であり、フーゼスターン州のサトウキビ産業とこの州で行われている7種の産業に関連する廃水をコントロールすれば、この問題の一部は制御可能である。」と述べた。

 同氏は、この産業活動が塩分と結果として水中の塩分濃度を上げていると説明し、「ここ数年この問題は議論され、カールーン川やその他の河川への産業用水の流入による塩分濃度についての議論に関するレポートさえも作成されている。もちろん、このような事例は、かつてサトウキビ産業が塩分濃度上昇の原因だったシャーデガーン国際湖沼にも存在していたが、その時は一部の機関の対応とその継続により、この産業廃水の湖沼への流入は阻止された。」と述べた。

 彼は、「次にカールーン川流域について、デズフール、またはそれ以前の地域からこの大型河川の源泉となっている諸地点に、下水や農業廃水がそれに流入しているが、特に化学肥料の使用を考慮すると、農業用水の硝酸塩による水質汚染が深刻化する可能性がある。」と続けた。

 同氏は「カールーン川の汚染悪化は、この流域、特にアーバーダーンとホッラムシャフルの住人にとって大いなる脅威である。」と述べ、「政府も地方行政府も、汚染、塩分濃度、重水と称される物質河川に流入し水の濃度を上昇させる物質の管理のために行動を起こし、脅威を人々の健康から遠ざけなければならない。」と説明した。

バルズギャル氏はこの困難から抜け出すための方法について、次のように述べた。「このような問題を解決する方法は、フーゼスターン州のサトウキビ産業の塩分がその地域河川に流入させないことと、これまでの決定事項に基づき水路を掘り、これらの産業廃水を別の地域へと誘導することである。例えば、ペルシア湾への汚水誘導は実施されていたかもしれないが、これについてはこの決定がどの程度実施されてきたのか、国防軍需省と環境庁、またはフーゼスターン州に問い合わせなければならない。

同師はサトウキビ産業廃水の河川へ流入阻止問題について敏感であるべきだとして、「フーゼスターン州の責任者たちは、農業廃水や下水といった汚染物質の川への流入を食い止めることに留意すべきであり、これは確実に問題を解決し飲料水を守る唯一の道である。」と述べた。

彼は、フーゼスターン地域への政府の特別な配慮を訴え、こう指摘した。「フーゼスターン流域の危機の解消のために必要河床を利用することを、政府、議会に期待する。議会は実行保証をもって行なわねばならず、この国の南部に存在する状況について正確に認識し、法律制定が決議、実行されることが期待される。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:M.K )
( 記事ID:45149 )