ロシア・トルコ外相会談、中心はシリア情勢
2018年08月15日付 Hurriyet紙


チャヴシュオール外相とロシアのラブロフ外相は昨日アンカラで会談を行い、シリアのイドリブ地方について詳細に意見が交わされた。ラブロフ外相がこの地域のテロリストに注視する一方で、チャヴシュオール外相は「テロリストがいるからと言って、イドリブ地方全域を爆撃しては大惨事となる」と話した。

メヴリュト・チャヴシュオール外相とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相の会談後の発表は、アサド政権が空爆したイドリブ地方に関するアンカラとモスクワ間での意見の相違を明らかにした。ロシア外相は、シリア軍はシリア領内テロリストと正当に闘っており、ロシアの援助も合法であると主張。一方、トルコ外相は「テロリストがいることを理由に、学校、病院を爆撃することは、大惨事を招く」と強調した。

■ラブロフ外相:イドリブには何千人ものテロリストがいる

ラブロフ外相は、イドリブ地方の停戦地域は明確な条件から成り立つもので、「停戦はヌスラ戦線のような過激なテロ組織には適用されない」ことも条件の1つであることを強調し、次のように話した。
「国連のデータによればあの地域には何千人もの過激テロリストが存在する。シリア軍はヌスラ戦線の攻撃にさらされている。彼らは無人攻撃機でロシア軍のフメイミム基地をも攻撃した。シリア軍はこのような攻撃に対し、自国の領土の独立のために戦った。(シリア政権には)その権利があり、国連の規定に沿って行動している。我々にもシリア軍のテロとの闘いを支援する権利がある。」

■四カ国サミットの情報

セルゲイ・ラブロフ外相は、シリア危機で慢性化した状況のひとつに、武装した愛国的な一般市民とテロリストを区別できていないことがあると指摘し、テロリストと区別されないまま攻撃を受けたくなければ、組織を抜けることが必要だと述べた。また、イドリブ危機の解決のため、9月初頭開催予定のトルコ、ロシア、ドイツ、フランスによる四カ国サミットに関し、チャヴシュオール氏へ情報を提供したという。

■チャヴシュオール:大惨事を招く

チャヴシュオール外相は、ロシアとの協力でイドリブ問題の解決法が見つかる希望を持っていると話した。体制派が「テロリスト」だとして市民を攻撃するのをトルコは認めることはできないとし、トルコ政府のアプローチを次の言葉で明確にした。「テロリストがいるからとイドリブ全域を空爆し、病院や学校を爆撃し、一般市民を爆撃し殺すことは、虐殺であり、深刻な危機を招く。大惨事を招くのだ。」
チャヴシュオール外相は、いくつかのテロ組織がアレッポ、東グータ、ホムスからイドリブへ移動して来たと話した。「以前、包囲されたはずの地域から逃げ道がこじ開けられ、さらには武器を持った者たちがイドリブにやって来た。このテロ組織らがイドリブ内の市民や反体制派の人々を脅かしている。穏健な反体制派と市民がこれらのテロリストの不安に晒されている。ロシアとその他の友好国と協力し、セキュリティインテリジェンス、軍事力でテロリストたちを見つけだし、無力化しなければいけない。これは、我々の国民の安全のためにも、シリアの将来のためにも重要だ。」

■監視地点での任務

アスタナ合意の結果、トルコ軍はアサド政権が市民を爆撃したイドリブで、県を取り囲むかたちで12地点に監視ポイントをおいた。体制派による攻撃に備え、トルコ軍が常駐する監視ポイントには高いコンクリート塀が築かれた。チャヴシュオール外相は、「この監視ポイントの目的は衝突や違反があったり、どちらかが停戦を破ったりした際に、その地点を突き止め、これに対する確かな対策を講じることだ」と述べた。

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(翻訳者:岩田紗知)
(記事ID:45231)