700週目の行方不明者「土曜日の母」座り込みに警察、強制排除
2018年08月25日付 Hurriyet 紙


(1995年5月以来)行方不明となっている近親者を探している「土曜日の母たち」による、イスタンブルのガラタサライ広場での700回目の座り込みで、事件が起こった。警察が催涙ガスとプラスチック弾を使って介入し、多数の逮捕者が出た。

土曜日の母たちがガラタサライ広場で700回目の座り込みの準備をしていた際、警察は、ベイオール郡知事府が座り込みを禁止したことを通告した。警察は、アナウンスを行いつつ、集まった人々を解散させようとした。土曜日の母たちは警察の責任者らと話し合いを行ったが成果はなく、解散しなかったグループに警察が介入を行った。警察が行った最初の介入で、逮捕中に行方不明になったハサン・オジャクさんの弟マスィデ・オジャクさん、兄のアリ・オジャクさん、フェフミ・トスンさんの娘ベスナ・トスンさん、ルフォヴァン・カラコチュさんの弟ハサン・カラコチュさん、行方不明者の近親者であるセブラ・アルジャンさん、レマン・ユルトセヴェルデさん、ファルク・エレンさん、ベルキン・エルヴァンさんの姉ガムゼ・エルヴァンさんが拘束された。ハサン・オジャクさんの母エミネ・オジャクさんも警察によって連行されたが、反発を受け解放された。この日1日で、逮捕された人数は47人に達した。エレンさんの弟である新聞記者のファルク・エレンさんは涙を流し、連行される際、「私はここに兄を探しに来たのだ。兄を見つけるまでは離れない」と述べた。

■TOMAの前で座り込み

事件の拡大を受け、共和人民党(CHP)と人民の民主主義党(HDP)の議員らが、ガラタサライ広場を訪れた。HDPのペルヴィン・ブルダン共同党首、セザイ・テメッリ共同党首と、ヒュダ・カヤ議員、ガロ・ペイラン議員、アフメト・シュク議員は、警察と話し合いを行った。CHP所属のセズギン・タンルクル議員、ヒルミ・ヤラユジュ議員、アリ・シェケル議員、オヌルサル・アドゥギュゼル議員は、介入の停止を求めた。

事件が沈静化しなかったため、アフメト・シュク議員とヒュダ・カヤ議員は、同行の一団と暴動鎮圧用装甲車(TOMA)の前で座り込みを行った。警察がこのグループを遠ざけようとすると、アフメト・シュク議員は地面に寝転がり、あやうく轢かれるところだった。議員らは、その後ガラタサライ広場で会見を行った。セズギン・タンルクル議員は、次のように述べた。

「警察は、郡知事府によって(座り込みが)禁止されたと述べた。土曜日の母たちは、700週にわたって、子供たちの行方を探している。行われた介入は私にとっては恥ずべき事件であり、残虐な行為である。80歳から90歳の行方不明者の母親たちに暴力を振るった。一部の人々は拘束された。この禁止は座り込みが行われるよりも非常に大きな影響を及ぼした」と述べた。

■クルチダルオール党首:人間には少しの良心と道徳、信念が必要

CHPのケマル・クルチダルオール党首は、土曜日の母たちへの警察の介入に関する質問に答えた。「報道を聞いた際、非常に悲しく思った。この母親たちは何を望んでいるのか?700週に渡って子どもたちの墓所がどこか、これを知りたがっているのだ。母親たちはこう言っている。「墓を見つけてください、彼らの骨を私達に返してください、墓に行き、祈りを捧げましょう」と。この母親たちは以前、首相であった時代のエルドアン氏と面会した。与えられた約束は一つも果たされなかった。母親たちを理解すべきだ。この母親たちに圧力を加え、警棒や催涙ガスで鎮圧する…。人間には少し良心や道徳、信念が、必要なものは一部でもあるべきだ。この人々にはそのうちのどれもないのだ。あなた方は見ていないが、謝罪は罪よりも大きく、母親たちを圧力と暴力で蹴散らそうとしている。この母親たちは700週の間、だれの生命も傷つけてはいない。これほどひどい政府運営はありえない。このような事件が起こるのは、独裁体制においてだけである。」

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:45287 )