レバノン:中東地域の展開が国内政治にもたらす影響(2)
2018年08月27日付 al-Hayat 紙


■中東地域の「炎上」は、レバノンの組閣をめぐる権謀術数を変えるか(2)

【ベイルート:本紙】

3、一部の外国勢力の間で、イスラエルがシリアにおけるイランのプレゼンスに対抗して軍事攻撃を再開するとささやかれていること、しかしそれはイランとイスラエルが衝突する可能性を孕んでいること

4、シリアからイランが撤退するためにイランに制裁が課されている状況下で、同国のアミール・ハータミー国防大臣がシリア政府との関係強化の合意に達するためにダマスカスを訪問したこと

5、パレスチナ政府が同意しようがしまいが、米国がガザ地区における「ハマース」との5年間におよぶ休戦協定を結ぶため攻勢をかけていること、しかしそれはパレスチナ問題の関係国の目論見に影響を与えてしまうこと

6、米政府がイランの石油輸出に制裁を課す構えがあり、それと並行して米議会が「武装解除」の名の下、「ヒズブッラー」にさらなる制裁を課す準備をしていること

7、イエメンにおけるイランとサウジアラビア王国の衝突の中でさらに軍事的緊張が高まる兆しがあること

また、当局者は以下のように付け加えた。「中東地域の展開の風向きによって、今日確かなものもその翌日も確かではないようだ。このことは『シリアで戦争は終わった、なぜならバッシャール・アサド大統領がその地位に留まることが容認されているからだ』という言説がシャームの国々(注)で起きていることには当てはまらないことを意味している。各国の状況はシリアの紛争の一部に組み込まれ、緊張状態の新たなピークを迎えるかもしれない。つまり、レバノン人たちは、自身を取り巻くそのような危険に注意深くあらねばならないし、レバノン人自身が今まさに起きている大きな衝突の一部となってしまうような状況へと引きずりこまれないようにする必要がある。」

(後略)


注:現在のシリア、レバノン、ヨルダン、パレスチナにあたる地域を指す

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:45292 )