CHP内紛の裏側、クルチダルオール党首吐露
2018年08月30日付 Hurriyet 紙


共和人民党(CHP)ケマル・クルチダルオール党首は、緊急党大会の終了後、党議会で心中を吐露した。クルチダルオール党首は、ムハッレム・インジェ氏が以前メディアに語った夕食会について沈黙を破り、「インジェ氏を党首にと大統領候補に推薦しました。今もそのことを覚えています。しかしその後の件により不安になりました」と話したことが分かった。

クルチダルオール党首を議事進行役として、およそ8時間に及んだCHP党議会において6月24日選挙の結果について話し合うも激論となったことが判明した。

同党首は、会合で6月24日選挙後にムハッレム・インジェ大統領候補とともに行った夕食について沈黙を破った。クルチダルオール党首は食事会にてインジェ氏が彼に「党首の座から離れ、名誉総裁となってください」と提案したと述べ、「私はそのつもりはないと断り、彼が党首を務めれば、党は一週間以内にバラバラになるとも説明しました」と述べたことが分かった。

■代理人に連絡し署名を要求

クルチダルオール党首は「私はいつまでも党首でいるつもりはありません。いつかは座を降りるでしょう。ある時点で辞することになります。6月24日選挙の後、党首をやめるか考えていました。親愛なるインジェ氏を私の後にと候補に推しました。まだこのことを覚えています。しかしその後に起こったことは残念ながら私を安心させてはくれませんでした。不安になりました。事の推移はとても違った方向に至らせました」と発言したとのことである。

クルチダルオール党首がこの点についてビレジキ県選出国会議員ヤシャル・トュズュンに語ったことが明らかになっている。クルチダルオール党首はインジェ氏に「代理人に連絡し自分のために署名を要求し、票集めに腐心する者はCHPの党首に相応しくない」と批判したとも伝えられる。

■去り、公正発展党(AKP)に投票せよ

クルチダルオール党首が、党会議メンバーからの、市長候補が予備選挙で選ばれることを求めた請求を受けて「予備選挙は健全な環境で行われているとは思えない。規律会議でやる気がある/ないメンバーを分けましょうと提案しましたが、あなたは受け入れてくれなかった。まるで予備選挙で候補を明らかにしても、30%の票を獲得できるかのように」と発言したと言われる。

クルチダルオール党首は連帯を継続することを訴えつつ「党外で広範な層の人々と合流しなければなりません」と明言し、近づく地方選挙について「現状に誰も満足していません。今は雌伏の時です」と語ったとされている。同党首が「気分を害した人々」が選挙をボイコットすることについての議論で「何、不満を訴える人々は選挙をボイコットするそうだ。ボイコットするということは、AKPに票を投ずるということです。そのような考えの人はボイコットするのではなく、去り、直接AKPに投票なさい」と非難したという。

■舌戦勃発

会合でCHPカフラマンマラシュ県選出国会議員アリ・オズトゥンチが行った「経済危機について必要な評価がなされていない」との批判に対して、アイクト・エルドードゥ副党首が反論したため、激論になったことが明らかになっている。選挙について準備されたプレゼンが実施されなかったため、党会議が9月中にもう一度招集されることが決定されたという。

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( 翻訳者:市野太音 )
( 記事ID:45303 )