トルコ政府のイドリブ対応策
2018年09月01日付 Hurriyet紙

トルコは、ロシア及びアサド政権がイドリブに対して開始すると予想される作戦に関して、異なる解決方法で働きかけを行っている。トルコ政府は、包括的な軍事選択肢に頼らずに問題を解決することを計画している。シリアのイドリブ県で「ロシアが望んでいない過激派組織のメンバーを説得した上で当該地域から排除すること」あるいは、「説得に応じないメンバーに対して点在的に作戦を行うこと」が、トルコ政府内では解決方法として検討されている。

シリアのアサド政権がイドリブ作戦の最終段階に入ったと報じられる中、トルコ政府は9月7日にテヘランにおいてタイイプ・エルドアン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領、イランのハサン・ロウハーニー大統領が参加して行われる三カ国会議でイドリブ問題の包括的軍事選択肢に頼らない解決方法のため、異なる方法で働きかけを行っている。

トルコ政府側は、シリアの異なる地域からの移住者も含む約350万人が暮らすイドリブへの作戦が、当該地域で深刻な災害を引き起こすことや、この災害の余波が短期間で全世界にマイナスの影響を及ぼす可能性を懸念している。こうした問題を解決するため、シリアの保証国であるロシアやイランと頻繁にコンタクトをとっているトルコ政府は、9月7日の三カ国会議でイドリブ問題に対して首脳級で永続的な解決方法を見出すことを支持している。入手された情報によると、トルコ政府が打ち出す解決方法は、ロシアがイドリブで業を煮やす組織らを説得した上で当該地域から排除することだ。トルコ政府は同時に、現場で行われる説得プロセスによって当該地域をより近い場所から認識することも目標としている。当該地域をより近くから認知することで、説得プロセスに反対する組織への点在的な作戦実行も議題に上がる可能性がある。

■移民はシリア国内で足止めされる

トルコ政府は、イドリブでの軍事作戦阻止に向けて働きかける一方で、移民への対策も講じている。このため、現地のトルコ治安部隊は現在も警戒を続けている。移民が流入した際には、シリア国内で迎えた上で必要な人的支援が行われるという合意内容に変更はないことが伝えられた。イドリブに関してトルコ政府は直接シリア政府と連絡をとってはいないが、他の保証国が連絡を取り合った結果、トルコ側の態度や考えがこれら保証国側からシリア政府に伝えられたことが確実視されている。

■観測地点は安全

アスタナ合意を受けてイドリブ周辺でトルコ国軍(TSK)が設置した12箇所の観測地点の安全性を高めるため、当該地域への部隊派遣が継続して行われている。トルコ政府は、コンクリートブロックで囲まれた観測地点とそこに駐在する人員の安全性に関し、懸念はないと述べている。当局は、この観測地点での強力な武器支援を毎回表明している。イドリブでは、トルコの他にロシアが10箇所、イランが6箇所の観測地点を設置している。

■トルコはHTŞをテロ組織リストへ加えた

トルコは、シリア・イドリブ県の約60%を支配下に置き、政権側の勢力とともにロシアが作戦実行の根拠としてあげているヘイェト・タフリール・アル・シャーム(HTŞ)をテロ組織リストへ加えた。このテロ組織リストの改正は、国連安全保障理事会が以前採択した決議に関する大統領決議第50号として、昨日付の官報で詳細に記載されている。

トルコがHTŞをテロ組織に認定したことは、官報で「DEAŞ及びアル・カイダ関連人物、機関及び組織」と題された条項の「C」項におけるアル・ヌスラ戦線の名称更新として記載された。

■反体制デモ

シリアでアサド政権が反対勢力の手中にあるイドリブへの軍事行動計画を最終段階に移したとの報道が高まる中、シリアの他の地域からイドリブへ移住を余儀なくされた市民らが昨日街で集まった。抗議者らは手に自由シリア軍の旗を持ち、スローガンを叫びながらアサド政権に反対するデモ行進を行った。

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(翻訳者:指宿美穂)
(記事ID:45310)