チュニジア:党派的政治がもたらす不安定(1)
2018年08月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

■チュニジアの政党の合従連衡はどこへ向かうのか?(1)

【チュニス:ラウア・カースィム】

チュニジアで近く新しい院内会派が形成されることが発表された。無所属議員と他会派に所属していた議員が含まれており、新会派の中心は、チュニジアの呼びかけ党と、チュニジア計画運動に以前所属していた議員である。また、新会派には自由愛国連合の議員が含まれている。同党は、サリーム・リヤーヒー党首の渡航制限が解除された後、より広い門戸から政界に戻ったように見える。

一部で伝えられるところ、この新会派は、ユースフ・シャーヒド首相の会派である。シャーヒド首相は政権を存続し、以前辞任を強いられた同氏の後任のハビーブ・エッシードの今後について知悉させないよう立ち回っているという。おそらく、この見解を後押しするのは、新会派の一部である自由愛国連合ブロックの存在だろう。リヤーヒー氏の渡航制限が解除された直後に、ルトゥフィー・ブラーヒム氏の後任としてシャーヒド首相が最近任命した内務大臣を、自由愛国連盟会派の議員が推薦していたのだ。

チュニジアで問われている本質的な問題は、注目の的となった政党の合従連衡について、またその動きが政界の安定に与える影響についてである。大多数の専門家や分析者は、政局が安定に行きつかない理由のひとつは、院内会派の不安定であり、その不安定さが政界全体に悪影響を及ぼしていると考えている。ナフダ運動会派か他の会派、あるいは両会派を除く残りの諸会派が辞任や所属を変えたことで、院内会派の構成は何度も変化してきたのだ。

(2)へ続く

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( 翻訳者:博田智 )
( 記事ID:45313 )