エチオピア:ルネッサンス・ダムの責任者が自殺(1)
2018年09月08日付 al-Hayat 紙


■エチオピアは「ルネッサンス」ダム計画の責任者が「自殺」したと確認(1)

【ハルツーム:ヌール・アフマド・ヌール】

エチオピア当局は昨日(9月7日)、同国の「ルネッサンス」ダム計画の責任者セマンニャ・バカル氏が死亡したと明らかにした。また同氏が、同氏の車の中にあった私用の拳銃を用い、「自殺」したことを発表した。さらに同国当局は、同氏がダム(建設)実施の遅れと、その資金の支出の責任者であったことを示唆した。一方で、アムハラ地方にあるバカル氏の出生地は悲しみに包まれた。同地では、同国で二番目に最大の民族が生活している。今年7月末、バカル氏(53歳)の死体が、アディスアベバの中心にあった同氏の車の中で発見された。警察は当時、同氏が頭に銃弾を受け殺害されたこと、同氏の右側に拳銃が放置されていたのを発見したことを確認した。バカル氏の死後、首都アディスアベバと同氏の出生地で、数十のデモが組織された。デモ参加者たちは、同氏が殺害されたとの考えを表明し、キサース刑(報復刑)を要求した。

バカル氏の出身地であるアムハラ地方の証言者たちは、本紙に対し、「アムハラ地方は現在、衝撃と悲しみに見舞われている。警察が我々の息子が自殺したと発表したからだ。我々は、彼を『民族的英雄』とみなしている。とりわけ、エチオピア当局はこれまでに、彼の殺害事件の容疑者2名を逮捕したと確認した」と語った。

エチオピア連邦警察のズィーヌー・ジャマール長官は、昨日(9月7日)の記者会見で、以下のように発表した。「ルネッサンス・ダム計画の責任者セマンニャ・バカル氏殺害に関する犯罪捜査により、同氏は私用の拳銃で頭に発砲し、自殺したことが確認された。同氏は9年前に、この銃の所有許可を得ていた。」また、「同氏の車の中で発見された拳銃は、同氏の所有物である。同氏に被弾した銃弾は、この拳銃から同氏の耳の近くで発砲された」と付け加えた。さらにジャマール長官は、バカル氏が自殺の前日に、長男に別れの手紙を送っていたことを指摘し、警察は引き続きその手紙について捜査すると明らかにした。

(2)に続く

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:45345 )