インフレ率、15年ぶりの高い数値
2018年10月03日付 Hurriyet 紙


為替レートの急上昇と、その後の値上げラッシュは9月のインフレ率を急上昇させた。

昨日、トルコ統計局はインフレデータを発表した。消費者物価指数は9月に8月に較べて一か月で6.30パーセント上昇し、年間の消費者物価指数は24.52%の数字に上昇した。月毎、年毎の消費者物価指数におけるこの数字はここ15年でもっとも高い水準である。生産者物価指数はよりひどいものになっている。月間の生産者物価指数は10.88パーセント上昇し、年間の生産者物価指数は46.15パーセントに急上昇した。この2つの数字もここ15年間に見られなかった。8月は年間の消費者物価指数は17.90%、年間の生産者物価指数は32.13%であった。食品から衣類まで、輸送から通信までと全ての消費グループがインフレ率を上昇させた中、最も上昇したのは食品と輸送であった。食品の8月における6.4%のインフレ率の上昇は 1.49ポイント、輸送の8月における9.15%のインフレ率の上昇は1.67ポイントの上昇となった。現在、10月25日に行われる金融政策委員会に注目が集まっている。アナリストたちは年末のインフレ率の予想を25パーセントまで引き上げる一方、政府の新経済計画における予想値は20.8パーセントである。

■食品が急上昇

食品で最大の問題は原材料費である。レートの上昇は輸入したすべての原材料と輸入製品の料金を引き上げた。ここに露地栽培の商品が終わり、ハウス栽培の商品が市場へと出てくると予想される季節間に入り、価格が一層上昇した。毎年9月に話題になるトマトの価格は35.3%上昇した。季節が終わりスイカが最も上昇し60.4%値上がりした。またトマト同様にハウス栽培のものが期待されているトウガラシ、詰め物用ピーマンといった季節を終えた果実と野菜では20から30パーセントの上昇が生じ、常に議論がなされているパンでは4.5%、ケーキが35.3%、8月に最も上昇したトマトペーストは29.1%上昇した。輸入アーモンドは17.7%の上昇。卵は飼料の価格の上昇と、年のいった家畜達が若年齢化されずに非生産性が高まりそれが価格に現れている。牛乳と乳製品において注目に値する上昇があった。その背後には生乳が1キロあたり1.53トルコリラから1.70トルコリラへなったこととパック価格の上昇がある。ひまわり油とコーン油でも原材料の価格増加がある。

■電気とガスの値上げ

8月から現在までで電気と天然ガスは毎月価格が上がっている。9月に天然ガスへ9%、電気へと15%の値上げが行われた。このような値上げの月間インフレ率への影響は0.82ポイントになった。8月にも電気と天然ガスへ9%の値上げが行われた。10月の値上げ率は電気と天然ガスでは9%と明らかにされた。つまり10月のインフレ率も増加していくだろう。衣類は新シーズンを値上げと共に始め、全商品が値上がりして陳列されている。衣類の月間の増加は3.97%、インフレ率への影響は0.25ポイントであった。学校が始まると共に諸費用の値上げ生じ、レストランとホテルも食品の値上がりと為替レートによって値上げした。

■スライド制導入も

ガソリンの価格が上昇している、なぜならもう近い将来に100ドルになるといわれ、現在85ドルまでの水準になっているからである。この上昇はどれほど政府がスライド制を用いてガソリンと軽油における価格上昇を消費者への税を軽減して反映させないよう努めても、時に窮地に陥り値上げが行われている。実際のところ9月に値上げが行われた。ガソリンへ68クルシュ、軽油へ72クルシュ値上げがなされた。ユーロ為替レートは自動車価格を急上昇させた。このように輸送グループにおいて月間の増加が9.15%になり、1.67ポイントになった。

■科学技術にも影響

娯楽部門に位置するコンピューター、タブレット、ゲーム機といった輸入のなかで重きを占める商品では為替レートに基づく値上げが生じた。コンピューターでは31.3%、タブレットとゲーム機では23%の値上げがある。国産テレビを作っても、原材料コストが原因で15パーセント値上がりした。学校が始まってやってきた文具の値上げによって娯楽部門における月間のインフレ率は6.62%になった。

■家庭内を設えるのが困難に

最大の白物家電は輸出業者たちのもとである。しかし、原材料を輸入すると、価格が上昇する。家具部門での上昇は11.41%でインフレ効果は0.91ポイントである。コンロ類24.8%、食洗器、洗濯機は20パーセント値上がりした。

■生産者物価指数は懸念材料

生産者物価指数は46.15%へと跳ね上がり新記録を出した。生産者物価指数と消費者物価指数の間は徐々に開いている、そしてこの費用コストの圧力はある形で反映されよう。生産者物価指数でも最も重要なことは輸入原材料コストの上昇とエネルギー料金の上昇である。天然ガスの値上げが生産者を幾分さらに打撃を与えた。電気とガスの生産者費用が9月に40%増加した。コアインフレ率も懸念材料である。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:村田七海 )
( 記事ID:45478 )