PKKに、冬の基地なし!
2018年09月10日付 Hurriyet 紙


 テロ組織PKKは、788箇所の隠れ家やシェルター、洞窟で43トンもの重要な物資を失ったことで、冬に向けた組織整備ができなくなった。PKKとの戦いで何年も実行されてきた「待機し、作戦を実行しろ」という方法に代わって「どこでもどんな状況でも作戦」を実行することでPKKに大きな打撃が加えられた。

 トルコ国内でPKKのメンバーらが集まり攻撃の計画を行った基地に向けて軍事作戦が始められた。この作戦の後、PKKが冬の拠点整備を見送り、冬を越すいくつかの基地を放棄せざるを得なかったことがわかった。2018年の最初の8ヶ月で行われた作戦でPKKが使っていた788箇所の隠れ家やシェルター、洞窟が破壊されると、これらの場所で合計43トン510キロのブルグル(挽き割り小麦)、チャイ、ひよこ豆のような必要物資と薬が押収された。

■国内に700人のテロリスト

 PKKがトルコ国内で冬に拠点を作ったり、山岳地帯にキャンプを作ったりするハッキャーリ県のチュクルジャ・カルテペやユクセコヴァの山岳部、ジュディ-ガバル-スィロピ地方、アール県のテンデュレキ-ドウバヤズィト、ディヤルバクル県のリジェ-クルプ-シェンヤイラと、トゥンジェリ県のアリ・ボアズ、オヴァジュク村とビンギョル県のゲンチとヴァン-サライ-オザルプ-バシュカレで、特別作戦部隊と、軍警察の特別作戦チームが一時的に基地を作った。治安部隊が行った諜報活動により、地上また空中から始められた作戦でトルコ国内での大きな打撃をうけたPKKのメンバーが国境外に逃げたことがわかった。今日までトルコ国内において3000~5000人の武装したPKKのメンバーが隠れていたが、2018年に実行された作戦により700人まで減少したという。

■都市部に逃げている

 治安部隊が行った断固とした戦闘の後に、重大な損失を被った組織からメンバーらが逃亡を早めたという。作戦で、国内にいるたくさんのいわゆる幹部メンバーが殺されたと言われているPKKでは一部のテロリストが武器と弾薬を山間部に隠し、PKKを見捨て、大都市などに逃げたとも言われた。作戦において、「指名手配されているテロリストのリスト」の『赤カテゴリー』に載っており、内務省が1人につき400万リラの報酬を設定している、11人のPKKの首謀者らも殺された。

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( 翻訳者:平山莉央 )
( 記事ID:45481 )