イスタンブル行政裁判所、ウルジャクとアルタン兄弟の終身刑を承認
2018年10月02日付 Cumhuriyet 紙


ナズル・ウルジャク氏とアルタン兄弟も含まれる6人の被告に与えられた終身刑の罪が認められた。

イスタンブル行政裁判所第二刑事小法廷は、フェトフッラ―・テロ組織(FETÖ)の7月15日のクーデター未遂を事前に知っていたという理由で起訴されたナズル・ウルジャク氏、アフメト・アルタン氏も含む6人の被告人に対して、重罰化された終身刑を承認する決定を下した。

■全日にわたり被告人が弁護

イスタンブル行政裁判所第二刑事小法廷でおこなわれた午後の審理で、メフメト・アルタン氏とアフメト・アルタン氏も含む5人の容疑者は終身刑求刑に対して最終弁論を行った。非拘束とされて審理に臨んだメフメト・アルタン容疑者は、憲法裁判所の決定の後で釈放されたという事を引き合いに出した。9月21日に行われた審理では、共和国検察官が終身刑を請求したと話したアトラン氏は、検察側の判断を批判した。アルタン氏は、「抗弁をしなければならない状態にされたことを恥ずかしく思います。どうか検事の方は、私が罪に関わっているという事を示す証拠を表に出しなさい」と無罪放免を求めた。

■判断と検察官を批判した

アフメト・アルタン氏も抗弁の中で検察側の判断と検察官を批判しつつ、「裁判中、一人の被告人さえもその発言に耳を貸さず、手にもつ携帯で遊んでいる検察官の判断をちょっと見てみましょう。検察官は私たちの活動が抽象的な危険なものを目指したものであるという事を言っている。「抽象的な」と彼らが言ったものは何なのか?抽象的な危険を生み出すという罪があるのか?1000人もの人が抽象的な危険を生み出したと言って重罰化された終身刑に相当させることができるのか?裁かれ得るのでしょうか?法律において抽象的な危険というのは存在するのでしょうか?抽象的な危険について具体的な証拠は提示しうるのか。検察官は、憲法裁判所がメフメト・アルタンについて下した判断を重視しません」と言った。この発言を受けて裁判長は、被告人のアフメト・アルタン氏を自己弁護の権利の範疇を逸脱したという理由によって警告した。


■「検察は重大な罪を犯している」

アルタン氏は「検察は重大な罪を犯している。私は罪を犯さなかった。憲法裁判所を無視できはしない」と述べた。裁判長も、「アフメト・アルタン氏、原則に則り自己弁護を行いなさい。検察官の人格に対する攻撃を行ってはいけません。「この検察官」と言って責め立てていますでしょう。検察判断に対する弁護を行ってください」と言って再び警告した。

アルタン氏は、「一人の検察官がどうして憲法裁判所を無視することができるのでしょう?これを問う権利を私は持っているのではないでしょうか?勿論、これに対して反対する権利を私はもっています。彼らは私に罪を着せようとしているのです。しかしながら法的な根拠を見つけることが出来ずにいます。私が正しいです。何年間も刑務所で横たわっています。ただ、権利を求められないことを恐れています。法律、憲法に適う決定をあなたは与えなければならない」と言った。被告たちは、口々に最後に、無罪放免と釈放を要求した。

■決定は認められた

6人の被告の、検察の求刑に対する抗弁と最終発言を得た後に休廷となった。再開廷後に裁判官団は、メフメト・アルタン氏、アフメト・アルタン氏、ナズル・ウルジャク氏、フェヴズィ・ヤズジュ氏、シュキュル・トゥルグゥト・オズシェンギュル氏、ヤクプ・ シムシェキ氏についてイスタンブル第26重罪裁判所が「憲法侵害」の罪によって重罰化された終身刑の罪を下したことを、各人について承認すると判断を下した。

イスタンブル第26重罪裁判所は、シリヴリ刑執行機関の向かいの建物で、2月16日に審理を行い、拘束中の被告のナズル・ウルジャク氏、ア フメト・アルタン氏、メフメト・アルタン氏、フェヴズィ・ヤズジュ氏、ヤクプ・シムシェキ氏、シュキュル・トゥールル・オズセンギュル氏について「憲法を侵害した」罪で重罰化された終身刑と判決を下していた。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:45506 )