エジプト:主要な反体制派の人物を「渡航禁止」対象者リストに記載
2018年10月08日付 al-Hayat 紙
エジプトの裁判所(資料)
エジプトの裁判所(資料)

■カイロ:主要な反体制派の人物が「渡航禁止」リストに

【カイロ:本紙】

エジプトの人権派弁護士で主要な反体制派の一人であるアリー・ハーリド氏を、有名な「外国からの資金受領」事件で「渡航禁止及び到着監視」リストに記載するとの判決が下りた。「資金受領」事件では複数の市民団体が、国家安全保障を害する目的で資金供与を受けた疑いで起訴されている。

『中東通信社』(MENA)は、この事件の調査官を務めるヒシャーム・アブドゥルマジード・カイロ破毀院裁判長がアリー氏を、渡航禁止リストに記載するよう命じたと報じた。アリー氏には、数人と共に市民社会団体、組織への「外国からの資金供与」事件に関与した容疑があるという。この事件では、複数の人権団体や地元団体、ムスリム同胞団系、その他の団体が国家安全保障を害する目的で、海外から資金供与を受けていた容疑で起訴されている。同様にアブドゥルマジード調査官は、事件の審査に出廷させるために活動家であるイスラーア・アブドゥルファッターフ氏の召喚を命じた。

この事件は2011年、複数の団体が海外から資金を受けとった容疑で起訴されたことに遡る。被告人のリストには複数の外国人が含まれている。なお、アリー氏はその事件の主な被告人には含まれていなかった。

すでにカイロ刑事裁判所は2013年の初めに、18人のアメリカ人を含む27名の被告人に対し懲役5年の判決(欠席裁判)を言い渡している。また出廷した別の被告人5名に懲役2年、出廷したまた別の被告人11名に執行猶予付きの禁錮1年を、さらに全ての被告人に1000エジプトポンド(1ドルは約18エジプトポンド)の罰金という判決を下していた。そして2016年に、検事総長がこの事件の審査を再開することを決定した。

(後略)

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( 翻訳者:友添日向子 )
( 記事ID:45511 )