橋が盗難?実は3か月前に崩壊していた
2018年10月09日付 Cumhuriyet紙


ギュミュシュハーネ県知事府は、中心地に属すバラホル渓流に架かっており、盗まれたといわれていた石橋は3か月前に起きた洪水により崩壊していたと明らかにした。一方で、300年の歴史をもつこの橋は文化遺産登録されていないことがわかった。

橋は、ギュミュシュハーネのアルスランジャ村にあるバラホル渓流に架かっており、3つの高原が互いにつながる場所にある。常時はあまり使われず、長さは5メートル亘り、300年の歴史をもつ。そんな橋があるはずのところにないことに気付いた村人たちは、非常に驚いた。

■「先週の日曜日は、無事だった」

ジョシュクン・ドアン村長のもとへ行き、状況を伝えた村人たちは以下のように説明した。橋が先週の日曜日は無事であるのを見ており、水曜日と木曜日は当地域で雨が激しかったが、橋を崩すような洪水は全くなかった。

ドアン村長は、昨日村人と共に当地へ赴き、調査を始めた。橋脚の一つだけがそこにあり、この橋が渓流のせいで崩壊したと考える人たちは、河床を捜索した。しかし、橋の石は見つからなかった。渓流が壊したととしても、うまく組み合わさったブロック状の橋の石を崩し流すほどの流れはないという結論になった。以前、宝の発掘が行われたとされる村で、橋が解体され、盗まれたと疑われる中、この事件に関して軍警察は調査を始めた。

■「崩壊したなら、石が渓流にあるはずだ」

アルスランジャ村のドアン村長は、村の橋が盗まれたという報告があれば、実地調査すると明らかにした。橋があるべきところにないのを見て、驚いたと述べた。同村長は、「橋は盗まれたという噂を耳にした。見たところ、橋の石さえもあるべきところにない。ここに残っている石は根こそぎ取られ、どうにか他の場所に持っていかれたと考えた。一週間前まで橋はここにあった。橋が崩壊したとしても、渓流にあるこの少量の水が石を流してしまったという可能性はない。橋が崩れたとしても石が渓流沿いにあるはずだ。周りに全く石はない。先週の日曜日に橋はあった。その後の3,4日で何があったのか知る由はない。日中そんなに使われる橋ではない。おそらく、その石はここから奪われたのだ」と述べた。

■「橋は盗まれた」

村人のビラル・ドアン氏は、橋が渓流から流れる水のせいで崩壊するのはありえないと述べ、さらに以下ように話した。「橋は300年ものである。高原に移動する人たちは、渓流を渡れないと、この橋を渡って、家畜たちと高原にたどり着いたのだ。橋の石は互いに敷き詰められて造られた。根付いた歴史のあったこの橋を、人々は宝や金を探すために壊したのだ。橋が自然に壊れるなんてありえない。300年間何もなかったのに。以前はこの渓流のせいで通れる場所がなかった。しかし、今では水車が回るほどの水もない。渓流がこの橋が壊すなんてありえない。自然に崩壊したなら、石がここにあるはずだ。明らかに石がない。橋は盗まれたのだ。」

■「歴史がなくなった。遺憾である」

子供時代をその地域で過ごしたというユルマズ・アクユルドゥズ氏は、「子供時代の思い出はこの渓流、橋である。子供の時にそこらに泳ぎに行ったものだ。高原に移動した時、その橋を通った。今、歴史がなくなった。遺憾である」と述べた。

■アーチ形の橋

起伏の多い地勢をもつ東黒海地域では、海岸から始まる高い丘々と山々の間に深い峡谷がある。この峡谷の中に川や渓流がたくさんあることが、その周辺で近い間隔で橋が造られている理由であるという。橋はアーチ部分と欄干が切石から、他の部分が瓦礫の石から作られていた。橋脚は、河床や、渓流の川岸にある岩盤の上に設置されていた。東黒海で、セルジューク朝とオスマン朝の時代に属す多数のアーチ型の橋が何世紀もの間、交通に使われていたことが知られている。

■県知事府の声明: 3か月前に崩壊

ギュミュシュハーネ県知事府は、ギュミュシュハーネの中心地に属すアルスランジャ村内に流れているバラホル渓流に架かり、300年前に造られたといわれる橋が突然失われたことに関するメディア報道に関して声明を出した。

橋が何者かによって崩され、盗まれたという主張に対して行った声明は以下の通り。

「郡の軍警察司令部とヤームルデレ警察本部が現場に駆けつけ、ドアン村長に事情聴取した。その中で村長は通信社を通して事件を知り、インタビューの中では何らかの形で橋が盗まれたことと、もしくは軍警察が調査を行ったことには触れず、橋が崩壊し、大部分の石がないということだけを述べていた、ということだった。アルスランジャ村の住人と接見した際も橋がおよそ3か月前に起こった洪水で崩壊し、石が流され、ニュースが出たと了解された。」

■文化遺産登録されていない

一方で、この橋は文化遺産に登録されておらず、トラブゾン地域保護委員会により今日まで測定も登録もされていなかったことがわかった。

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(翻訳者:鈴木 唯)
(記事ID:45515)