カショギ(カシュクチュ)氏、遺体はどこに
2018年10月21日付 Hurriyet紙


サウジアラビア人記者のジャマール・カショギ(カシュクチュ)氏が10月2日に在イスタンブルサウジアラビア総領事館に入った後に行方不明となり18日間が経過したが、ようやく出されたサウジ政府による記者死亡の発表は事件の経緯についても明らかにされず、現在同記者の遺体がどこに保管されているかについても答えのないものであった。シリア人記者のムサ・オメル氏はカショギ氏の遺体が今どこにあるのか質問するとともに、カショギ氏がメディナへの埋葬を望んでいたと伝えた。

事件発覚当初からこの事件を追う人々すべてにとって、第一の問題が「カショギ氏の遺体はどこにあるのか?」という問いだ。
カショギ氏の死亡に関してサウジ政府が出した発表は、事件の経緯も明らかにされず、遺体が現在どこで安置されているかという問いへの答えも含まれていなかった。

カショギ氏死亡事件に関わる活動家やコラムニスト、新聞記者らは、カショギ氏の遺体がどこにあるのか情報を求めている。
米ニューヨーク・タイムズ紙のロジャー・コーヘン記者はカショギ氏死亡の報道後に書いた記事の中で、皮肉に満ちた表現で事件に関し「ケンカの末に素手で殺すなんてことがあるのか?」とカショギ氏の死に疑問を呈している。

さらにコーヘン記者は、「カショギ氏と面会するために15人も招集されたのか?その中の一人がのこぎりでも持っていたというのか?カショギ氏は総領事館から17日も立って出ていったというのか?」と疑問を記事にした。

■「ストーリーを作るために派遣された?」

コーヘン記者はサウジ政府が経緯の説明を二転三転させていることに関しても、「アメリカのマイク・ポンペオ国務長官がより受け入れやすいストーリーを作るためにリヤドへ派遣されたのであれば、その任務は失敗に終わったと知らせなければならない」と記事に書いている。
一方、ノーベル平和賞の受賞者であるイエメン人活動家のタワックル・カルマン氏は、サウジアラビア総合情報庁のアハマド・アスィリ副長官とサウド・ビン・アブドゥッラー・アル=カフタン王立裁判所次官が、サウジ人記者のジャマール・カショギ氏の「暗殺を不祥事を起こすことなく遂行する任務に失敗したため辞任させられた」とのコメントを発表した。
ここで名前が上がった2人の人物が辞職させられた後、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ王はムハンマド・ビン・サルマン皇太子を議長にして設立される新たな委員会による国の総合情報機関再建を命じた。

■「何千ものジャマール氏と同じ志を持つ人々が現れるだろう」

アラブ首長国連邦(BAE)の有力な学者であり政治評論家でもあるアブドゥルハーリク・アブドゥッラー氏は、自身のツイッターアカウントで以下のようにツイートした。「自由の求道者である仲間たちに神のご慈悲を。今日は私にとって、そしてカショギ氏の友人らや世界中のすべての自由を求める人々にとって、非常に悲しい日となった。正しいことを勇気を持って主張するために前線に立ったとしても、あるいは自由との闘いに突入したとしても、その代償はあまりに重い。友よ、君を失っても自由への行進は続いていくだろう。ジャマール氏を失ったこの先、自由への灯火を掲げた何千もの同じ志を持つ人々が現れることになるだろう。」
また、エジプトの思想家であり学者でもあるセイフェッディン・アブドゥルフェッター氏も、カショギ氏の事件に関するサウジ政府の対応を批判しつつ、「サウジアラビアは、カショギ氏の死亡についてなぜ何度も否定したのか?彼の遺体は一体どこにあるのか?失踪後2週間も経過してから、死亡した理由として『ケンカしたという話』が遅れて出てきたのはなぜなのか?」と問いかけた。
さらには、エジプトの有名な活動家であるヴァーリ・グネイム氏も「地球上のあらゆる場所で、人間性を信じる多くの人々の記憶と心に、思想の殉教者となったカショギ氏の記憶は生き続けるだろう」とコメントした。

■「メディナへの埋葬を望んでいた」

グネイム氏はカショギ氏を誇り高き戦士であったと述べ、サウジ王国の知識人らがこの残忍な犯罪に加わり、計画し、実行した人間がいかに位の高い人物であったとしても、それが考慮されることなくどんな人物であろうと処罰されることの重要性を理解するよう求めた。

シリア人記者のムサ・オメル氏は、カショギ氏の遺体がどこにあるのか追求するとともに、カショギ氏がメディナへの埋葬を望んでいたと話した。
レバノン人記者のネジラ・エブ・メラ氏も同様に、「争いの末に死亡したというならば、その遺体はどこにあるのか?」と尋ねつつ、サウジ政府による声明の軽薄さを指摘した。
イエメン人記者のハムディ・アル=ベッカーリ氏も、ツイッターで「みなが関心を寄せる『遺体はどこ?』という質問への答えが欲しいのだ」とツイートした。
カショギ氏の遺体がどこにあるのかについて回答を強く求めた記者らの一人、バーレーン人記者のネズィヘ・サイード氏は、サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ王がカショギ氏死亡後にサウジ当局の関係者らを解任したことについて、これだけでは不十分だと強く主張した。

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(翻訳者:永山明子)
(記事ID:45588)