IS孤児姉弟、トルコへ
2018年10月21日付 Hurriyet紙


外務省の行動によって兄妹ふたりがトルコへ移送された。ふたりをISに連れて行った母の死によりイラクでの身よりを失い、ルサファ刑務所で「バグダード363」および「バグダード364」というコードネームで拘留されていた、ウムト・Kちゃん(8)と、ハティジェ・ニーサ・Kちゃん(6) が、昨夜、アンカラに移送された。ふたりはリハビリのため、家庭・労働・社会福祉省に運ばれており、今後は父親に引き渡される。

バグダードのルサファ刑務所で「バグダード363」および「バグダード364」というコードネームをつけられ拘留されていた、ウムト・Kちゃん(8)とハティジェ・ニーサ・Kちゃんの兄妹が、昨夜、イラクからアンカラへ移送された。4年前、母の手でISISへ連れていかれたふたりは、母の死により身よりを失っていた。

■大使館職員に連れられて

ヴァタン紙イルケル・アクギュンギョル記者の記事によると、兄妹は、在バグダード・トルコ大使館の職員らに同行されて航空機で昨日夕刻にアンカラに着陸した。ふたりは家族・労働・社会福祉省アンカラ県副責任者であるオスマン・ドアン氏が管轄する職員に預けられた。総合的には良好な状態であるものの、幼少期から戦争、死、刑務所を目にした兄妹が、社会に馴染むことができるよう、省庁関係の業務を手がける教育コンサルタントや心理学者とともにリハビリのプロセスを経る予定である。

■トルコ系女性が保護

ウムト・Kちゃん(8)と、ハティジェ・ニーサ・Kちゃんは、2018年10月7日に、ダグダードのサリヒイェ孤児院から保護されトルコへ移送された17人の孤児のなかにいなかったことで行方が注目されていた。ワタン紙がバグダード情報筋から入手した情報によれば、2016年から刑務所に拘留されているとされるふたりの兄妹が、母の死以降はトルコ系女性により保護されていた。このトルコ系女性が逮捕されると、母と考えられたこの女性とともにふたりもルサファ刑務所に送られた。

■母のように振る舞っていた

ふたりを保護していた女性は、その際、彼らの母であるかのように振る舞いはじめた。昨年、イラク政府と外務省の合同委員会がルサファ刑務所を訪れ、イラク関係者が行う身分調査に参加した。そして、トルコ側委員会の最終調査で、ウムトちゃん、ハティジェ・ニーサちゃんが、兄妹のそばにいた女性の子供ではないことが明らかになった。これに基づき、諜報機関と警察部隊が非常に多角的な捜査を進めた結果、子どもらの母であるファトマ・K(28)はイラクで死亡しており、父はテキルダーに暮らすユルマズ・K氏である可能性が浮上した。

■孤児院に送られず

身元調査では、ふたりの兄妹は、「バグダード363」および「バグダード364」というコードネームを与えられていたせいで刑務所から孤児院に移送されなかったことがわかった。しかしながら、関係者捜索のためバグダードを訪れたトルコ側の人間には、兄妹ふたりはサリヒイェ孤児院に残っているという情報が与えられた。さらにトルコ側関係者が孤児院を三度訪問しても、病院にいると伝えられた。身元調査後、刑務所に取り残された兄妹ふたりを一刻も早くトルコへ帰国させるため、在バグダード大使館職員は最大限の努力を行ったが、イラク関係者が必要な手続きを完了させなかったため、ふたりは11日も余計に刑務所に拘束されることとなった。

■人生で最高の贈り物

テキルダーで運送ドライバーをしている、ウムトちゃんとハティジェ・ニーサちゃんの父のユルマズ・Kさん(32)は吉報を聞いて次のように話した。

「子どもたちの声を最後に聞いたのは2016年9月の犠牲祭のときでした。恋しい思いは、体験しなかった人はわからないでしょう。私どもの祈りが受け入れられたのです。今日は人生最高の贈り物を得ました。言葉で表現し得ないほど幸せです。4年間、うちの子達の姿を見ていない。いまは息子と娘に抱きしめたいです。子どもたちが体験したあらゆる苦しみを忘れさせ、彼らがよい人生を送り、よい人間になるよう、私ができるあらゆることをします」

■450人の子どもがいる

現在、父母によってIS支配地域へ連れて行かれ、イラクで刑務所に拘留されている1~12歳まで子どもは450名いる。こうした子ども達は、ほとんどの場合、母や叔母、祖母といった近親者とともにバグダードのルサファ刑務所に取り残されている。また、イラクで父母が死亡したために身元を失ったと考えられるトルコ人孤児17名が2018年10月7日にトルコへ送還された。

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(翻訳者:原田星来)
(記事ID:45595)