チュニジア:チュニスの中心地で爆発、自爆の実行犯は女性(2)
2018年10月30日付 al-Hayat 紙

■チュニスの中心地で爆発、女性の自爆実行犯というのは先例がない

チュニジア内務省はこのテロ行為事件に関して発生日時と負傷者数などの発表で事足りているとし、詳細については公表していない。警察も実行犯の女の身元や国籍などの情報、使用された爆薬の種類などについては未だに公表していないが、検察側は今回の攻撃がチュニジアで女性が起こした初めての攻撃であるとして、本件に関する捜査を開始することを許可した。

サウジアラビア外務省の高官は今回の攻撃を激しく否定し、非難することを表明した。世界のいかなる場所であっても例外なく、平和と安定を標的とするテロに対抗する同胞であり友好関係にある国々との連帯し彼らの側につくことを強調した。またテロの被害に遭った負傷者の一刻も早い快復を願うとともに、犠牲者やこの国の政府、そして国民に対して気の毒に思う気持ちとお見舞いの言葉を述べた。

過去2年間で治安状況が改善され、武力攻撃の頻度も減少していたが、2015年11月に治安部隊12名が犠牲となった首都チュニスでの大統領警護隊を乗せたバスの爆破事件以来、チュニジアでは非常事態宣言が発令されたままである。というのも、チュニジア大統領府はこれまで数回にわたって非常事態宣言を延長しており、直近では今月(10月)の初旬に再び延長しているのだ。この非常事態宣言は治安部隊に例外的な権限を付与し、また社会秩序が損なわれる事態を引き起こすような集会やストライキを禁止している。

チュニジアは2011年1月の革命以来、主にアルジェリアとの国境に近い西部の高原地帯を中心に活動している複数の武装集団による危機に直面している。治安部隊の隊員や兵士ら数十名が犠牲となった武力攻撃があった一方で、チュニジア軍もテロ組織「ダーイシュ」に忠誠を誓う組織「カリフ軍」や「イスラーム・マグリブ諸国のアル・カーイダ機構(AQIM)」に忠誠を誓う組織「ウクバ・イブン・ナーフィー部隊」などの中心的な指導者らを含む数十人を殺害した。

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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:45664 )