アンカラ大学、「牛の祈り」裁判
2018年11月02日付 Cumhuriyet紙


アンカラ大学政治学部の伝統である「牛祭り」で毎年行われる「牛の祈り」だが、2016年にこれを詠んだ学生が、「宗教の価値を貶めた」として起訴され、審理が続いている。

アンカラ第17第一審刑事裁判所で行われた審理には、被告のM.C.タンと、原告のエメル・ジェンギズ氏、レスル・クルシャト・カシュクチュ氏とその弁護士らが出廷した。法廷では、人定質問に続いて、被告と原告の権利の告知が行われた。 M.C.タン被告に対し、有罪となった場合、判決申渡しの延期を求めるか否か、また訴えの取下げが行われた場合、これを認めるか否かが問われた。M.C.タン被告は、「判決申渡しの延期も訴えの取下げも承認しない」と述べた。検察取り調べでの供述内容を繰り返し、起訴内容は認められないと述べたM.C.タン被告は、再度陳述を行うための期間を求めた。

原告のエメル・ジェンギズ氏とレスル・クルシャト・カシュクチュ氏は、訴えを継続するとして、「牛の祈りを詠んだ学生だけでなく、アンカラ大学政治学部の学友会と部長も訴訟の対象にする」と述べた。

原告側弁護士は、被告がただのユーモアだったとした祈りの言葉は思想の自由の一線を超えていること、また、宗教的にも国民的にも越えてはならない一線が存在するものを嘲ったこと、このために被告の処罰を求めていることを述べた。法廷は、被告側弁護士の準備期間の求めに応じて、審理を延期した。

■牛の祈りとは何か?

アンカラ大学政治学部生に受け継がれてきた伝統である牛の祈りは、毎年最終学年から選ばれた一人の学生によって詠まれる。ユーモアと風刺を効かせて詠まれると言われるこの祈りは、何年もの間伝統として続いてきた。毎年「牛祭り」で詠まれる祈りを、他の学生たちも一緒に朗誦する。2016年に訴訟が起きたことから、現在は行われていない。

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(翻訳者:章 由実)
(記事ID:45672)