パレスチナ:和平と和解を模索するエジプト(2)
2018年11月02日付 al-Hayat 紙

■焦熱の炎の沈静化についての合意とアッバース大統領の説得にスィースィー大統領が関与

【被占領地エルサレム、ガザ:本紙、Sama News】


イスラエル・「ハマース」間の沈静化については、エジプトの治安使節団が、「ハマース」の指導部やパレスチナ民族行動機構、「帰還への行進」の指導部と会談する予定だ。エジプト側の使節団には総合情報庁のアフマド・アブドゥルハーリク・パレスチナ問題担当官、ハンマーム・アブー・ゼイド准将が含まれている。会談の目的は、停戦とイスラエル・ガザ地区間の東部境界沿いでの衝突の禁止について、帰還への行進の休止に触れることなく協議することだ。「パレスチナ解放人民戦線」(PFLP)政治局員のマーヘル・マズハルによれば、帰還への行進は不正な封鎖を突破し、ガザ地区に対する懲罰的措置が解除されるまで続くという。

『アナトリア通信』はパレスチナの消息筋の発言に基づいて次のように伝えた。エジプトの諜報機関は、沈静化に関して特筆すべき進展を実現したが、マフムード・アッバース大統領は和解の実現とガザの完全な行政の引き渡しを沈静化の条件とした。さらに同消息筋は、今日シャルム・エル・シェイクで行われる両者の会談の間に、スィースィー大統領がアッバース大統領に対して沈静化を受け入れ、「ハマース」との和解プロセスを再開するよう説得に努めるだろうと語った。

同消息筋は、エジプトの諜報機関が実現を目指す沈静化の合意は「漸進的であり、3つの段階からなる」と明らかにした。第一段階はガザにある発電所への継続的な燃料の供給、「ハマース」がガザ地区を支配する間に任命した職員への給料の支払いを含む。一方で、第二段階では、ガザの発電所の駆動が天然ガスに切り替わる。天然ガスにすることで、発電所の稼働のコストが低くなる。また、イスラエルから送られる電流が改善されて、ガザ地区とエジプトの間のラファ検問所の業務も改善される。第三段階はガザの復興を含む。復興は、ニコライ・ムラデノフ中東和平プロセス特別調整官の計画に沿って行われる。復興費用は約6億ドル。

(後略)

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( 翻訳者:櫻井優希 )
( 記事ID:45682 )