サウジアラビア:「未来投資イニシアチブ」で契約25件成立、総額560億ドルに及ぶ(2)
2018年10月26日付 al-Hayat 紙

■「未来投資イニシアチブ」で契約25件成立、総額560億ドルに及ぶ

住宅プロジェクト

会合の最終日、住宅省と不動産開発公社は「中国電力建設インターナショナル・グループ(Power China International Group Ltd.)」を筆頭とした中国企業3社の企業連合との間で27億ドルの契約を結んだ。これは「アスファル郊外」住宅プロジェクト計画の一環として、アハサー市にて今後6年間で17000戸の住宅を着工するためだ。

「中国電力建設」連合のウェンハオ・ウ代表は「中国の企業連合は多様な住戸を建設するために住宅省と共に民間部門とのパートナーシップを強化する。これはサウジアラビアにおける住宅需要の高まりに応えるのが目的だ」と明らかにした。そして「このプロジェクトは中国の企業連合とサウジアラビアの住宅省及び不動産開発公社との真のパートナーシップを具現化するものであり、各種サービスや装備を網羅した住宅プロジェクトを実施し、およそ4000世帯が住めるようになるだろう」と述べた。

また、不動産開発公社のムハンマド・ビン・サーリフ・バティーCEOは「サウジアラビアでは住宅需要が注目に値するほどの高まりを見せている。これを受けて住宅省と住宅プロジェクトが民間部門とのパートナーシップによって(この需要の高まりに対する)対応策を策定した。なお、このパートナーシップは多種多様な住戸を建設することを目的としている」と述べた。そして、「中国の企業連合には開発や不動産投資の分野で頭角を現す企業が含まれており、その分野で世界的な実績を誇っている。さらに建築・巨大建造物の分野における数々の革命的な技術を用いている。そのことは、魅力的で際立った住宅環境を満たすよう追求することに加えて、本プロジェクトにおいて供給されるであろう住戸の質に大きく反映される」と話した。

さらに、住宅省と不動産開発公社は、サウジアラビアと中国企業の連合の代表格である「サニー・アーミリーヤ」社と12億ドルに及ぶ契約を結び、ジェッダとダンマームで住宅ユニット9658戸の住宅を着工した。また、この契約により、中国企業の「サニ―」社とサウジの「アーミリーヤ不動産投資」社から成る「サニー・アマリーヤ」社は、「タラール・グループ」の名で住宅省の土地で3つの住宅プロジェクトを始める。1つ目のプロジェクトはジェッダ県アミール・ファワーズ地区のもので、フラットをはじめとする6512戸の住宅を供給することを目指している。他の2つのプロジェクトははダンマームのもので、1632戸の一戸建て住宅とフラット1514戸を供給する。このプロジェクトは来月開始されることが決まっており、2020年に住戸の第一弾の引き渡しが行われる予定だ。

また、「サニー・アーミリーヤ」社のバンダル・ビン・ムハンマドアーミリー経営評議会議長は「この企業連盟を通して実現指されるであろう目標はたくさんあり、(具体的には)ジェッダとダンマームに工場を建設することで技術の国内移転を行うこと、建築機材工場を建設することが挙げられる。これは、国内市場の需要を満たし、湾岸や中東諸国へ輸出するためだ」と明らかにした。また、「サニー・アーミリーヤの最優先事項は、今後3年間で中国にあるサニー・アーミリーヤグループの養成所でサウジアラビアの若者たちをトレーニングし、サウジアラビア国内の弊社工場やプロジェクトで雇用することである」と強調した。

「サニー・アーラミーヤ」のハイガン・カオ会長は「不動産分野におけるサウジアラビアの投資環境は魅力的だ。同国は民間部門とのパートナーシップの活性化を志向していることと、外国からの投資が同部門を刺激していることに伴い、我々は住宅省と契約を結んだ。これは、高まる住宅供給へのニーズに対応するための契約で、数千の住戸を建設するものだ」と話した。

(3)につづく

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:45683 )