エジプト:ウクライナへの投資協力を強化
2018年11月02日付 al-Hayat 紙


■エジプトはウクライナとの投資協力を強化

【カイロ、キエフ:本紙】

サハル・ナスル・エジプト投資・国際協力相は、キエフでのエジプト・ウクライナ合同委員会会議の折に行ったウクライナ企業11社の代表との会談で以下のことを述べた。2国間関係は「強固な歴史的基盤と、深く日増しに成長する戦略的連携に基づいている」。また、同氏は「経済協力、特にビジネスと投資分野の促進の重要性」を強調した。

ナスル氏が発表したところ、政府は「経済改革の中で包括的なプロジェクトを実行した。具体的には、立法、通貨、金融、構造に関する措置である。これらの措置は、成長の上昇、投資環境の改善のための改革を続けており、より多くの投資家を誘致することが目的である」と述べた。

同氏は「経済発展と成長における民間部門の役割」の重要性にも注意を払い、以下の旨述べた。「我々は、魅力的で競争力のあるビジネス環境作りを目的とする政策、投資を促す計画的な枠組み、民間部門のビジネスを妨げてきた障害を克服する立法措置、あらゆる経済部門を網羅する包括的な投資ロードマップの作成を実施した」。

また、ナスル氏はウクライナの企業に「二国間の経済、投資上の協力の強化」を促し、「エジプトにおけるウクライナの投資は未だに強固なレベルに至っていない。現状、ウクライナ企業130社のみが工業、サービス、建設、通信、テクノロジー、情報技術、農業、融資、観光業に従事している」と述べた。

ウクライナの諸企業は、「エジプトで実施されている法的改革は、ビジネスと投資の雰囲気を改善するのに益した」ことを称賛し、「新たな投資を行う」意欲を表明した。

ウクライナの「ナフトガス」社の最高経営責任者(CEO)であるアンドリー・コボレフ氏は、自社が「天然ガスや原油の採掘、その輸送と精製の分野に投資している」と述べ、「エジプトにおける活動を拡大」する自社の意欲を強調した。

また、ウクライナの「ニブロン」社のCEOであるオレクシー・ヴァダトゥルシキー氏は、同社は「農業生産に従事しており、高品質な穀物と油糧種子を年間35万トン栽培している。ウクライナにおける穀物市場のマーケット・リーダーであり、64ヶ国に農業商品を輸出している」と述べ、自社が「エジプトにおける農業分野での投資」に期待していると強調した。他方、ウクライナの「マシュ」社の副取締役であるコザック・ヤヴィン氏は、「金属産業持株会社に属し、コークスと化学産業に従事している「ナスル社」との合意に署名した」ことを強調した。この合意は、第三世代電池の製造、ナスル社の化学部門の教育が目的で、その費用はおよそ9906万ドルに上る。

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( 翻訳者:金杉知紀 )
( 記事ID:45689 )